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Author:masa
1972年生まれの某中小企業勤務の独身男性サラリーマン。貧乏人からお金持ちを目指して奮闘中。貯金は手堅く、投資はリスクを小さく、というのがモットー。
なお、当ブログの更新は原則として不定期です(月に数回程度の更新になると思います)。

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貯金生活。投資生活。
「節約なくして貯金なし」「貯金なくして投資なし」を座右の銘とする私のノウハウを公開しているブログです
運用利回り(2008年7月20日現在)
運用利回りの公開です。今回は、2008年7月20日現在のものです。

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運用利回り(2008年7月20日現在)

*TOPIX連動型上場投資信託 投資収益率 +3.7%  年間収益率 +1.2%
*インデックスファンドTSP 投資収益率 -21.1%  年間収益率 -13.9%
*トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド 投資収益率 -6.4%  年間収益率 -4.1%
*さわかみファンド  投資収益率 -6.1%  年間収益率 -2.8%
*HSBCチャイナオープン  投資収益率 +65.9%  年間収益率 +17.0%
*HSBCインドオープン  投資収益率 +8.0%  年間収益率 +4.1%
*日本プライムリアルティ 投資収益率 +14.8%  年間収益率 +3.8%
*外貨建てMMF(アメリカドル) 投資収益率 +9.9%  年間収益率 (データなし)
*外貨建てMMF(ユーロ) 投資収益率 +39.8%  年間収益率 (データなし)
*純金積み立て 投資収益率 (データなし)  年間収益率 (データなし)

参考:1米ドル= 106円70銭、1ユーロ= 169円23銭(ソニー銀行)

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商品説明(一部のみ)

TOPIX連動型上場投資信託(証券コード1306)・・・TOPIX連動型ETF

インデックスファンドTSP・・・TOPIX連動型インデックスファンド

トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド・・・米国バンガード社の4種類のインデックスファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ。日本以外の世界主要各国の株式に投資する。為替リスクあり。

日本プライムリアルティ(証券コード8955)・・・J-REIT

純金積み立て・・・田中貴金属工業にて純金積み立て。

※外貨建てMMFの投資収益率は、円換算のものです。
※それぞれ、配当金(分配金)込みでの利回りです。

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運用利回りの公開の記事についてですが、いつも書くことべきことがなにもなくて困っていました。なので、今後は数字のみの公開にしようかと考えていたところでした。
しかしながら、今回は珍しく書くことがあるので数字だけでなく文章も書いておきます。

今回見ていただくと分かるように、メインファンドであるトヨタアセット・バンガード海外株式ファンドが完全な元本割れになっています。他にも、インデックスファンドTSP、さわかみファンドが元本割れ。

元本割れのオンパレードという状況です。また、かろうじて利益の出ているファンドも、かなり厳しい状況下になりつつあるという印象です。
しかしながら、私としては積み立て投資を継続するという方針に何ら変更はありません。たとえ元本割れの状況になろうとも、私がとるべき投資戦略は他に何もないからです。そもそも、投資をすると決めたそのときから、元本割れになるのは覚悟の上。


実際のところ、今のような下落局面においては、投資よりも、預貯金オンリーの方が強いのではないかと思います。しかし、ここが重要なポイントですが、私にとっては、今現在の損失よりも、10年後・20年後の利益の方がはるかに重要なのです。


投資家の仕事がリスクをとることである以上、一時的な元本割れ・損失もやむを得ません。安全・確実にお金を大きく殖やすというのは不可能です。私としては、目先の損失のために大局を見誤ることがあってはならないと考えています。


そうそう。念のため書いておきますが、ポートフォリオ全体では、今なおプラスになっています。
ただ、今後さらに厳しい状況が予測されるため、今回は少し厳しめに記事をまとめてみました。これは自分自身を戒める意味合いも込めているのです(^_^;)

ちなみに、今の私のポートフォリオの中で、金額ベースで一番大きな利益を出しているのは外貨建てMMFのユーロです。円安ユーロ高の影響によるものが大きいのでしょうけど、少なくとも、現時点におけるポートフォリオの中では、今一番存在感のある金融商品ではあります(^^)


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最後にもう一つだけ書き加えておきます。
今後とも積み立て投資を続けるというのは、あくまでも私個人の判断によるものです。読者の皆様におかれましては、自分自身のリスク許容度を超えてしまう(許容できる損失額を超えてしまう)と考えるのであれば、決してムリをせず、一時的に投資商品を売却して、預貯金をメインに考えるのもまた正しい投資判断ではないかと思います。そうしておけば、少なくとも「さらなる暴落で大損」という事態だけは避けられますから。
重要なのは、リターンではなくリスクだということを忘れるべきではありません。

私の場合、もともと預貯金の形で生活防衛資金を多めに確保しており、リスク許容度はそれなりに高いと考えているので、引き続きバイ&ホールドを続けるという判断をしただけの話です。


テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

読書の意義について考える
今日は投資の話題から外れます。

以前から書いているように、私は大の読書家です。
あるとき、本を読んでいてふと思ったことがあるのです。「本を読むことに、果たしてどんな意義があるのだろう?」と・・・。例えば、新たな知識が身につくとか、様々な効果があると思うのですが、そうした中でも一番大きな効力はなんなんだろう、ということを考えてみました。

読書によってもたらされる最大の効力の一つは、「物事に対する視野・視点が広がる」ということだと私は認識しています。
社会人にとっては、仕事をすることが最大の勉強だという考え方もあります。もちろん、それはその通りです。仕事の場合、知識だけではなく経験を伴いますから、身につく知識・能力も非常に大きなものがあると思います。

とはいえ、知識を得る手段が仕事だけだと、かえって視野が狭くなる恐れがあるのではないか、と考えてもいます。所詮、人間が自分の経験だけで得られる知識などたかがしれているからです。一歩間違えれば、ただの専門バカになる恐れが十分にありえます。

私の場合、図書館で本を借りて読んでいるわけですが、ジャンルは多岐にわたります。最近は中国を舞台にした小説にはまっていて、読んだ中で特に面白かったのは、司馬遼太郎氏の「項羽と劉邦」。北方謙三氏の「三国志」「水滸伝」(水滸伝は今読んでいる最中ですが・・・)などです。北方謙三氏の場合、原著と比べると、かなりアレンジされているようですが、たとえ架空の小説の形であっても、登場人物の人生を仮想体験できるというのは、非常に面白いものです。

これはもちろん、歴史小説に限った話ではありません。小説というものは、様々な登場人物が出てくるわけですが、例えば危機に際して、非常に冷静で賢明な判断をする人もいれば、短絡的で愚かしい行動をとる人もいます。そういうものを読んでいて、「・・・さて、自分は果たしてどちらの側に近いだろう?賢明な判断をする側か、愚かしい行動をとる側か・・・?」などと考えるのは非常に面白いものです。
また、人生訓になるようなセリフも少なくありません。

こうした視点で本を読むことは、現実社会において非常に役立つケースが多いように思えます。
また、当ブログにおいては、できるだけ中立的・客観的視点に立って記事を書くようにしているつもりですが、その根底にあるのは、私のこうした読書癖によるものが大きいと思っています。


私はこれまで、当ブログ内では投資に関する本のことしか書いてきませんでしたが、当然のことながら読んでいるのは投資本だけではありません。各種の小説はもとより、会社組織・会計など経営学的な内容の本、雇用・労働問題に関する本、健康・医学に関する本、天文学・宇宙に関する本、国防・軍事などに関する本(過去の歴史的なものも含めて)、パソコン・ITに関する本などなど、挙げればきりがありません。

投資に関する本もしかりで、長期投資の本だけではなく、デイトレードなどの超短期投資に関する本、また破綻したLTCM(ロングタームキャピタルマネジメント)に関する本(タイトルは忘れましたが、かなりの分量があったのを覚えています)、信用取引に関する本など、一口に投資本といっても実に多くの本を読んできたのです。これらの読書遍歴は、いうまでもなく、ブログの元ネタとして大いに役立っています。


最近考えているのは、世界の歴史をもう一度、一から学びなおしたいということです。私はもともと、小学校から高校に至るまで、学校の勉強が大嫌いでした。特に暗記などは苦手だったのです。なので、歴史の年号や出来事の暗記などは全くと言っていいほどできませんでした。
(余談ですが、社会人になってからは、暗記力や記憶力を問うテストなどはまったくないので、必ずしも物事を全部覚えずとも、メモにとっておけばいいということに気付きました。よって、現在に至るまでメモ魔というくらいにメモをとるようにしています。暗記ができないのは今も同じなのです・・・)


しかしながら、最近になって、歴史を学ぶことの意義は年号を覚えることにあるのではなく、過去の教訓を学ぶことにあるのだと気付きました。なので、歴史をまた一から勉強したいと思うようになったのです。人類の歴史は成功と失敗のノウハウに充ち満ちているからです。
ちなみに、歴史に興味を持つようになった直接のきっかけは、パソコンの戦略級シミュレーションゲームであったりするのですが・・・。まあ、個人的にはきっかけは何でもいいのだろうと思っています(-_-)


ともあれ、読書によって知識の幅を広げるというのは非常に意義深いと思うわけです。私などは、学校の授業などは大嫌いだったとはいえ、読書のお陰でそれなりの教養を身につけることができたのではないかと考えているほどです。

・・・それにしても、今にして昔を振り返ってみると、学校というところは、何の面白みもない、役に立たないことはたくさん教えてくれるが、肝心なことは何も教えてくれない、という気がしないでもありませんが、こういうことについて書くとまた物議を醸し出しそうなので、書くのはあえてやめておきます(^_^;)
学校というところに適応できなかった、ただの落ちこぼれの戯言と思って読み流していただければ幸いです。


テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

金持ち研究記事は意外と役に立たない・・・?

雑誌プレジデントの2008.5.19号に「大富豪のマネー習慣」という特集記事が掲載されていました(例によって、図書館で借りてきた本です)。この手の特集記事というのは、他の雑誌などでも時々見受けられるのですが、私自身の感想を述べるならば、この手の金持ち研究記事というのは、意外と役に立たないなあ、という印象が強いのです。

なぜかというと、記事の性質上、仕方のないことかもしれませんが、例えば上記のプレジデントで取り上げられているのは、最初からの金持ち(帝王学を受けた資産家の子弟など)、コツコツ金持ち(弁護士など高収入な人)、突然の金持ち(IPOした経営者)・・・といったケースなので、私などとはあまりに立場が違いすぎるのです。当たり前と言えば当たり前のことではありますが・・・。

金持ち研究本の元祖と言えば、トマス・J・スタンリー氏の「となりの億万長者」なのだろうと思いますが、あの本で、億万長者というのは意外と倹約家だというのを知ったわけで、その意味ではあの本はなかなか秀逸ではありました。
もっとも、金持ちが金持ちであり続けるためには倹約家でなくてはならないというのは、資産形成を目指す人にとっては常識的な話ではあるのですけどね・・・。


そんなわけで、金持ち研究本というのは、読み物としては面白いのですが、私にとっては「そうか。世の中にはこんな人もいるのか」・・・という程度のもので、そのことが分かって以来、金持ち研究本にはあまり興味がなくなってしまいました。


何事も、身の丈にあったものがいいということですね(^^;)




テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

過剰な節約と適切な節約の境界線
前に書いた記事、「過剰な節約」という名の病の関連記事です。その中で、こんなコメントを頂きました


-------------引用開始-------------------------------

masaさんが、過剰な節約と適切な節約をどのような基準で分けているか、
とても気になります。

-------------引用終了-------------------------------


今日は、この点について書いてみようと思います。
・・・といっても、これは意外と難しく、なかなかうまくまとまらなかったのですが・・・(-_-)



そんなわけで、過剰な節約と適切な節約の境界線についてですが、私の考え方では、これら二つの規準は極めて単純です。要点は以下の2点に集約されます。

(1)資産形成は一生涯にわたって続く。よってあまり無理をしないようにする必要がある
(2)自分なりの規準を持つ

まず(1)についてですが、いくら頑張って資産形成の努力をしても、ちょっとした気の迷いで極端な浪費の方向に走れば、一瞬にしてお金を使い切ってしまう恐れがあります。その意味では資産形成のための努力は一生続くわけですから、あまり無理をし過ぎないようにする必要があるのです。あまり無理を長期間にわたって続けると、その反動もまた強いものになるからです(過剰な節約の反動で浪費に走ってしまう恐れは十分にあり得ます)。
何よりも、あまりに極端な節約生活をし過ぎて、人生の質そのものを落としてしまっては元も子もありません。お金を貯めるには、できるだけお金を使わなければよい、というのは基本中の基本ではあるものの、お金を使わないことこそが人生の最大の目的、となってしまってはまさに本末転倒です。人生にはそれなりに「お金を使って楽しむ」ということも必要なのです。どこにお金をかけるかを明確に決める「一点豪華主義」がベストでしょう。


そして、今回の最大のポイントは、(2)の自分なりの規準を持つ、という点にあります。基本的に、コンビニでの定価に近い価格での買い物や雑誌の購入というのは無駄遣いだと考えて間違いありません。原則論としては、それは確かに無駄遣いなのです。

しかし、例えば、夏の暑い日に街を歩いていて、大変のどが渇いたときに、コンビニでの買い物が無駄だからといってお茶やジュースを買うのを我慢するほどのものなのか、ということです。この場合、近所に安く売っているスーパーがあればそれで買うのが正解でしょうけど、近所にない場合には、たとえ割高であってもコンビニでの買い物も許容すべき、ということです(ただし、同じお茶やジュースを買う場合でも、「別にのどが渇いているわけではないが、ただ何となく買う」というのは間違いなく無駄遣いに該当するのは言うまでもありません。「なんとなく買い」というのは、浪費の代表です)。

雑誌なども同じことで、「無駄遣いであることは間違いないが、特に読みたい記事がある場合には、無理に我慢することはない」ということです(あまり大きな声では言えませんが、本屋さんでぱらぱらと内容を確認すればそれで済む程度のものであるのなら、当然のことながら購入すべきではありません)。
ちなみに、私の場合、ネットカフェで雑誌やマンガを読むことも多いです。私の場合、普段からして大の読書家であることもあり、本を読むペースが非常に早いのです。よって、一冊当たりのコストで考えると、雑誌やマンガを購入するよりも、ネットカフェで短時間に一気に多くの本を読む方が、圧倒的に安く済むのです。


また、「安く買う努力は重要だが、それにかかる時間的コストをどう評価するか」という問題もあります。例えば、より安く買える店を探すのはいいが、それにかかる時間のロスの問題です。歩いて1分でいけるところに安売りの店があるのならいいでしょうけど、それが歩いて5分ならどうか?あるいは歩いて10分かかる位置にあるとしたら?
果たして、安く買える店に行くためにどれだけの時間ロスを許容できるか、ということです。

私の場合、遠い位置にある安い店よりも、近くにある高い店で買い物をすることがあります。必ずしも最安値ではなくても、「それなりに安ければ(あるいは便利な場所に店があるのなら)それでいいではないか」ということです。これはちょうど、投資において、「別に最安値でなくても、それなりの安値で買えればいい」というのと同じです。消費の場合も、最安値で買うための手間は馬鹿になりません。
また、ネットで買い物をする場合でも同様です。店によって税込み表示か税抜き表示かが異なるのに加え、送料も店によってまちまちなので、トータルでの支払金額の比較・調査には意外と時間と手間がかかるものです。

ただし、時間というコストを惜しむのは、比較的価格の安い商品の場合に限っています。高額商品の場合、わずかな割引率の違いが大きな金額差となって表れるわけですから、安く買うためのコスト(時間)をたっぷりとかけるだけの価値は十分にあるからです。




色々と書いてきましたが、自分にとっての必要度の度合い、安く買うための時間的ロスという問題によって、過剰な節約と適切な節約を区分する自分なりの規準を持っておくべきである、ということです。リスク許容度ならぬ、「無駄遣い許容度」というものの設定が必要かもしれません(^^;)
このあたりは、一ヶ月の予算組みのなかで「小遣い」費目に割り当てる金額との兼ね合いも出てきますね。


そして最後に、もう一つ重要なのは、お金に関する自分の価値観を決して他人に押しつけない、ということです。実際のところ、前回の記事で一番主張したかったのはこのことでした。他人がお金を浪費しているように見えようとも、それを頭から否定しようとするのは間違いです。他人には他人の価値観があるわけで、自分の価値観が絶対ではないという当たり前の理屈です。自分の判断規準では「浪費」であっても、その人にとってはそうではないのかもしれないからです。これは決して忘れてはならないことだと思います。


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・・・今回の記事、私の言いたいことがきちんと伝わったかどうか、かなり不安ですが、まあ、こんなところです。非常に細かい話になってしまい、いかにもケチくさいのですが、節約家というものはこんなものだと思います(^^;)



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生活防衛資金はどの程度が適切なのかという問題(2)
前に書いた記事の続編です。過去の記事へのリンクは下記参照してください。

生活防衛資金はどの程度が適切なのかという問題


前回の記事のコメント欄において、生活防衛資金が必要か否かで激しい議論になっていました。しかし私が思うに、生活防衛資金が必要か否かという二者択一で考えるからおかしな話になるのではないか?という気がします。


生活防衛資金は不要であるという立場の人の場合であっても、それは文字通りの意味ではなくて、ただ単に、生活防衛資金と投資資金の境界線が曖昧になっているだけということではないかと思うのです。


前の記事のコメント欄において、「2000万を運用していた場合、600万の損をする可能性がある」という書き込みがありましたが、これは裏を返せば、「600万円損をしたとしても、残りはまだ1400万円もある」という考え方ができます。そうすると、この残りの1400万円は、「投資資金と生活防衛資金と兼ねている状態」とみなすこともできそうです。

あるいは、もっと損失が大きくなったと仮定して、投資額が半分にまでなったとします。先ほどと同様、当初の投資資金を2000万円と仮定して、それが半分になった場合、1000万円の損失ということになりますが、これもまた「半分になっても、まだ1000万円も残っているではないか」という見方ができます。


つまり、この残ったお金をもって生活防衛資金とみなすということは、考えようによっては理にかなうのではないかと思います。あくまでも、「考えようによっては」ということですが・・・。
例えば、これがもし、個別銘柄への一点集中投資(一企業の銘柄に全額を投資している状態)であれば、企業の倒産などで、文字通り投資資金が一気にゼロになってしまう恐れは、確かにあり得ます。これは極めてハイリスクな状態だと言えます。

しかしながら、インデックスファンドで国際分散投資をしている場合には、長期に渡る下落はあり得るとしても、理屈上、投資資金全額が一気にゼロになるという事態は考えにくいので、ことさら生活防衛資金をあえて低利の預貯金の形で置いていく必然性がない、という解釈も成り立つのではないかと思うのです。


また、仮にたとえ投資資金が半分になったとしても、別にすぐに全額を損切りする必要はなく、必要に応じて部分解約し、残りはバイ&ホールドを続ければよい(先ほどの例で言うと、2000万円が1000万円にまで目減りしても、この1000万円のうち、必要な金額だけ部分解約して対応し、残りの金額はそのまま投資資金として運用を続ければよい)のではないかと思います。もちろん、「それほど大きな損失には耐えられない」という人であれば(恐らくほとんどの人がそうだと思いますが)、そういう運用の仕方をせず、預貯金などの元本保証の商品を中心とする運用をすべきです。これはあくまでも各個人のリスク許容度(損失許容度と表現した方がいいかもしれませんが・・・)によりますね。


私見ですが、「生活費の2年分を生活防衛資金として確保すべし」と言われる理由は、「投資をしようと思うなら、最低でもその程度のお金をもっていなければなりません。そうでないとリスクをとった運用をしてはいけませんよ。資産形成の中核は、決して投資などではなくて、あくまでも本業からの収入ですよ」という程度の意味合いではないかと思います。
つまり、投資というものに対して、あまりにも甘い考え方を持っている人が多いので(つまり、濡れ手に粟の一攫千金狙いの人が多いということです)、まずはその”甘い夢”を根本から打ち砕き、より堅実な投資を促すためのものではないかと、私は理解しています。


こう考えてくると、「生活防衛資金は果たして必要かどうか」という議論は大きく異なってくるのではないかと思います。ゼロか百かという両極端な二者択一ではなく、両者の中間点を見出すことができるからです。
実際のところ、生活防衛資金をどのように定義・解釈するかというのは人によって大きく異なると思います。

それから、前回の記事のコメント欄での議論についての個人的感想ですが、生活防衛資金を用意する・しないというのは、個人が自分で決める話なので、どちらが正しいとかを決めるのはもともとムリがあると思います。どんなにハイリスクな投資であっても(例えば、一歩間違えれば一瞬で破産してしまうような投資であっても)、当人がそのことを理解して行っているのであれば、それは他人がとやかくいう筋合いのものではないと思います。


投資というものは自己責任で行うものなのですから、仕方がありません。


最後にもう一度、書いておきます。
くどいですが、投資初心者の場合には、基本に忠実に、生活費の2年分は元本保証のある預貯金の形で置いておくべきです(別に普通預金だけではなく、定期預金でもよいと思います。ただし、中途解約の際に元本割れの可能性のある仕組み預金の類はやめておくべきだと思いますが・・・)。
また、前回の記事のコメントにあったように、生活費の2年分というのも、一つの例でしかなく、経済的に不安定な人の場合、より多くの金額を安全資金として保持しておくべきでしょう。生活防衛資金の金額に絶対的な正解などないと思います。
それから「元本割れなんて耐えられない」と言う人は、決して投資なんてすべきではありません。
「投資しないのは損」という考え方の人もいますが、投資しなくて損をするのは、投資家ではなく、むしろ金融商品の売り手側であると考えるべきでしょう(売り手側は手数料を儲け損なうわけですから)。




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当初は、前回の記事のコメントを引用するつもりでしたが、激しい論争になっていたたので、今回はあえて引用するのを避けました。その点、ご了承願います。




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