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Author:masa
1972年生まれの某中小企業勤務の独身男性サラリーマン。貧乏人からお金持ちを目指して奮闘中。貯金は手堅く、投資はリスクを小さく、というのがモットー。
なお、当ブログの更新は原則として不定期です(月に数回程度の更新になると思います)。

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貯金生活。投資生活。
「節約なくして貯金なし」「貯金なくして投資なし」を座右の銘とする私のノウハウを公開しているブログです
ワーキングプアは決して他人事ではない
今日は、ワーキングプアについて書きます。
まずは、関連サイトへのリンクを貼っておきます。

ワーキングプア(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


また、サイレント・テロなどという言葉もあります。

サイレントテロ(はてなダイアリー)

これは、非常に深いテーマでして、私の拙い文章力ではうまくまとめることができませんし、考えもまとまってはおりません。
そこで、今日のところは、なぜあえてこのテーマの記事を書こうと思ったのか、そのきっかけを中心として、書いておくこととします。


私は、当ブログの記事のカテゴリーの一つである[本業一般]カテゴリーにおいて、本来は「ポートフォリオにおける中核としての本業との付き合い方」というテーマで書く予定でいろいろと文献をあさっておりました。

しかし、様々な文献を読むうちに、もはや、「本業こそがもっとも稼げる」という、個人投資家の投資行動における暗黙の前提がもはや危うくなりつつあると感じるようになりました。

私も、かつては、いわゆるワーキングプア問題は、ごく一部の人たちの問題に過ぎず、またそれは個人の自己責任の問題だろう、という程度の認識しか持っていませんでした。しかし、この問題に関する文献を読むうちに、これは決して個人の自己責任というような単純な問題ではないということに、遅ればせながらようやく気付いたのです。



それと同時に、私にとって「ワーキングプア問題は決して他人事ではない」と思うようになったのです。



私自身は、現在、弱小中小企業ゆえに収入は少ないといっても、それでもワーキングプアと呼ばれる方々よりは相当に恵まれたポジションにいるのだということを認識するようになりました。

とはいうものの、私自身の人生を振り返ってみると、ワーキングプアに陥る可能性は人生において2度ありました(最近になって、ようやく気付いたのですが・・・)。
一度目は、大学卒業のとき。1993年当時、就職氷河期の始まった頃、私は就職活動において大変苦戦をしていました。比較的規模の大きな企業の入社試験を何社か受けたところ、一次面接あるいはその前の筆記試験であっさり不合格。そこで中小企業にターゲットを変更したのですが、名前も知らなかったような中小企業を何社も受けるも、全てにおいて不合格。受けた会社は大企業・中小企業全てを含めると合計で30社を超えていたと思います。その全てで不合格となりました。

就職先が決まらないまま、年を越え、卒業する年である1994年を迎えることとなったのです。
「やれやれ。このままでは無職か・・・。仕方がないからフリーターにでもなるかな・・・」と諦めかけていたとき、1月下旬頃に、企業が集まっての合同就職面接会というのがあり、それがきっかけで受験した企業のうち、1社だけ合格し、ようやく就職先が決まったのです。

・・・もっとも、就職先が決まったとはいえ、自分が一体何の仕事をするのか、さっぱりわかりませんでした。ずいぶんいいかげんな話ですが、当時の状況は非常に厳しく、どんな仕事でもいいから働く先を決める必要に迫られていたので、何の仕事なのかなど、もはや何の興味もなかったのです(その後、今に至るまで同じ業界にいます。途中で会社が経営破綻したりして、会社は変わっていますが・・・)。



今にして、ふと思ったのは、もしあのとき、就職が最後まで決まらず、フリーターになっていたら、今頃はどうなっていただろう?ということです。極めて高い確率で、ワーキングプアの仲間入りをしていたのではないかと思うのです。


次に2度目についてです。私がワーキングプアになる陥る可能性の2度目の出来事は、2000年に訪れました。新卒で入社した会社が経営破綻し、同業他社に吸収されたあと、その会社の社風に合わず、退職したときです。会社を辞めた後、職安に行ったのですが、そこに行って驚いたのは、まず第一に職を失った人の多さ。こんなに多くの人が無職なのか・・・ということに驚きました。そしてもう一つの驚きは、並んでいる求人票の給料の安さです。


「・・・こんな安い給料でどうやって生活するんだ???」


求人票の多くは、私が新卒で入社したときの初任給を大きく下回り、「こんな給料では必要最低限の生活費だってまかなえないよ?」というほどの安い給料額だったのです。当時はまだ、ワーキングプアという言葉は存在していなかったと思うのですが、その後、ワーキングプアという言葉が登場したときに、あのときに見た求人票のことを思い出したのです。

幸い、私の場合は、知人から声をかけてもらって、今の会社に正社員として入社することができたのですが(もっとも、収入は以前よりダウンしましたが、それでもあのときに職安で見た求人票よりはよほどマシでした)、「もしあのとき、知人から声をかけてもらってなかったら・・・?」と思うと、背筋が冷たくなります(おそらく今頃は投資どころではなかったことでしょう)。

私の体験談は、このくらいにとどめておきたいと思います。まだ書けることはたくさんありますが、長くなるので・・・。



ワーキングプアの一番大きな問題は、いくつかありますが、中でも大きいのは、以下の点だと思われます。上記リンク先のWikipediaより引用します。

-------------引用開始-------------------------------

1990年代、とくに橋本龍太郎内閣以降一貫して進められた自由化・規制緩和の流れの中で、労働者の就業形態が多様化したが、企業の人件費削減の中で非正規雇用が増えた。そうした流れの中で、同時期の長期不況に社会に出た「就職氷河期」の世代は正規の職を得ることが出来ず、フリーターのような不安定な形で職に就くことが少なくなかった。また、日本の雇用慣行では、新卒として正社員の職を得られなかった場合、その後に安定した職業につくチャンスが少ない。こうした事情が、ワーキングプア増加の背景として指摘されている。

(中略)

正社員の採用については、新卒が主流なため、新卒で就職できなかったり、あるいはいったん正社員となっても、自発的な離職、倒産やリストラなどの非自発的離職で職を失うと、特別な技能や国家資格などがあるか、即戦力となれるだけの経験・技量がある(と求人先に認められた)場合を除き、定職に就くのは厳しい。また、派遣・アルバイト等の経験は、どれだけあってもキャリアとは認められない傾向が強く、正社員への道は極めて狭い。

-------------引用終了-------------------------------


まとめてみると、

(1)新卒で就職に失敗してしまうと、なかなか正社員にはなれない。
(2)一度職を失うと、特別な技能・即戦力となるだけの実務経験がない限り、なかなか定職につけない。その上、派遣・アルバイトなどの非正規雇用の場合、いくら実務経験があっても、それをキャリアとはなかなか認められないケースが多い。

・・・という2点が特に大きな問題だと思われます。日本という国は、失敗した人に対しては非常に厳しいようです。

参考書籍も挙げておきます。Amazonへのリンクを貼っておきます。

貧困大国ニッポン 2割の日本人が年収200万円以下

この本より一部を引用します。

-------------引用開始-------------------------------

 たとえば、国税庁の「民間給与実態統計調査(06年度)」によれば、日本の給与所得者4485万人のうち、年収200万円以下の人は22.8%に達し、その数は1023万人にものぼる。1000万人を超えたのは、実に21年ぶりのことだという。
 また、総務省統計局の「労働力調査(07年)」では、15歳以上の労働力人口5174万人のうち、正社員ではない非正規雇用の労働者の数は過去最高の1732万人に達したと報告されているが、そのうちの77%は年収200万円未満という驚くべき調査結果が出ている。人数にすると1333万人で、労働力人口の約25%に相当する。
 いずれのデータも、働くことが可能な人の2割以上が年収200万円以下だということを示している。

-------------引用終了-------------------------------

この数字は驚くべきものだと思います。

また、もう一つ、参考図書として、もう一冊Amazonへのリンクを貼っておきます。
(いずれのリンク先も、アフィリエイトリンクではないので念のため)

ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場(小林 美希 著)

ちなみに、この本の著者である小林 美希氏は週刊エコノミストの「娘、息子の悲惨な職場」の特集を担当された方のようです。



・・・ずいぶん長くなったので、今日のところはこのくらいでとどめたいと思います。何が言いたいのか書いている本人にもよく分からない記事になってしまいましたが、投資家である前に、一人の労働者として、どうしても書いておきたかったのです。このブログを読んでおられる読者の方々の大半にとっては、縁のない話かもしれませんが、少なくとも私にとっては決して他人事ではないので・・・。

私の考えがまとまったら、もう少しちゃんとした形で書いてみたいと思っています。


テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

なぜ人は社会人になると勉強しなくなるのか?
以前に書いた記事の関連記事です。
前の記事のリンクはこちら。

転職でキャリアアップ、というけれど

この記事のコメント欄でひろんさんからこんなコメントを頂きました。ごく一部だけを引用します。


-------------引用開始-------------------------------

キャリアアップするためには、普段からの勉強が必要ではないでしょうか。
一般的に、社会人になってから勉強しなくなる人が多すぎると思います。

-------------引用終了-------------------------------

社会人になると勉強しなくなるというのは、一般的な傾向だと私も思いました。そこで今回の記事は、「なぜ、人は社会人になると勉強しなくなるのか?」ということについてです。
とはいうものの、この問いに対する私の答えは極めてシンプルで、


社会人になってからは、たとえ勉強しなくてもなんの不利益もないから


という点に尽きると思います。勉強していないということを理由に減給になったり、クビになるというのなら、それは一生懸命勉強するでしょうけど、現実にはそういうことはほとんどないのが一般的。そして何よりも「社会人にとっての勉強=仕事をすること」という認識になっていて、それゆえに社会人になってからは一般的な意味での勉強をしなくなるのだと思います。
むしろ、逆に「余計な勉強ができるほどヒマなんだったら、顧客回りでもしてきたらどうなんだ」とか、「アフター5にスクールに通う時間があるんなら、もっと残業して仕事に力を入れろ。他のみんなはもっと遅くまで働いているんだぞ」などと、逆に勤務先の上司から”指導”される場合すらあり得ます。


また、ただ単に「勉強しなくても不利益にはならない」ということだけではなく、「仮に社会人になってからいくら一生懸命勉強してみたところで、その努力の割には報われることが少ない」ということも、勉強しなくなる一因に挙げられるのではないでしょうか?要するに、かけた労力に対してリターンが少ないということです。これを投資に例えれば、「ハイリスク・ローリターン」の状態になっている、というところでしょうか。


あと、転職に関してですが、いくら自分で新たな知識を勉強していたとしても、”実務経験という裏付け”がなければ、転職市場では何の評価もされないケースがほとんどであることも大きいと思います。例えば、一般事務しか実務経験のない人が、いくらデザイナーになるためのの勉強を一生懸命したところで、応募先から「デザイナーとしての実務経験がなければうちでは採用できない」と言われて終わり、というケースが一般的だからです(もちろん、例外もあるでしょうけど、それほどに実務経験の重要度は大きいということです)。


要するに、社会人が勉強しないのは、決して怠け者だからではなく、むしろ経済的合理性に従った結果に過ぎない、といえるのではないかと思います。




さらに書いておくならば、この”実務経験至上主義”あるいは”実績至上主義”とも言うべきものは非常に強力で、派遣社員などの非正規雇用の方々が、正社員になろうといくら努力しても、派遣での実績が認められず、それゆえに正社員としてなかなか採用されないという問題を作り出しているのだろうと思います。キャリアがないがゆえにキャリアアップできないという、まさに悲劇的な状態といえるでしょう。現実には、下手な正社員よりも優秀な人もいるというのに・・・。
(この非正規雇用の問題については、今回は詳しく書かないことにします。私自身、経営者側の一方的な都合で、ひどい目にあっている非正規雇用の実例をこの目で見てきましたし、また労働問題に関する文献も何冊か読んできて、そのあまりの理不尽さには怒りを感じるのですが、今日はそれが主題ではないので・・・)

最後に・・・
今回の記事についてですが、あくまでも一般論について書いているだけなので、その点ご了承下さい。
「社会人になったら勉強しなくなると言うけど、オレは勉強しているぞ!」という人も大勢いるだろうことは承知していますし、また、常に勉強していないと世の中の進歩についていけないようなシビアな業界があることもわかっているつもりです(^^;)


テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

転職でキャリアアップ、というけれど
今日は単なる戯れ言です。

よく、「転職でキャリアアップ」などという言葉を目にしますが、私が思うに、それは転職情報誌や人材紹介会社などが作り出した幻想に過ぎない部分が多いのではないだろうか、といつも思っています。


キャリアアップするためには、そもそもその前提としてのキャリアが必要だからです。
今現在、他社で高く評価してもらえるようなスキル・キャリアがあるのであればともかく、そうでない場合には転職によるキャリアアップなどはまさに”幻想”と言われても仕方がないと思います。「転職するためにキャリアを積みたいが、そもそも、キャリアを積むにはどうしたらいいの?」というコロンブスの卵のような問題がつきまといます。

年齢によって、転職の可能性が大きく左右されるのも大きな問題です。一定の年齢(おおむね30歳から35歳くらいまで?)を超えると求人数は一気にがたんと減ってしまう傾向にあると思います。その意味では、転職に必要なキャリア・経験というのも、あまりに年をとりすぎているのはダメ、ということで、この辺が結構微妙なところです。

企業規模に関連する問題もあります。大企業から中小企業への転職はまだ比較的容易かもしれませんが、その逆はほとんどの場合、極めて難しいのが現実でしょう(難しいというより、ほぼ不可能に近いと言った方がいいのかもしれませんが・・・)。

また、同業他社への転職の場合、同じ業界であるがゆえに、仕事内容も、給与水準も、会社の雰囲気も同じようなもの、というケースも少なくないと思われます。この場合、そもそも何のための転職なのかわからなくなってしまう恐れも。これは業界によるのかもしれませんが・・・。


転職情報誌や転職サイトには、華々しい転職の事例が掲載されていますが、現実問題として、転職希望者のうち、果たして何人の人が本当の意味で満足できる転職が実現できているのだろう?と疑問に思ってしまいます。


私自身も、転職経験があるので、別に転職自体は否定はしませんし、転職もまた人生にとってはいい経験になるとは思うのですが、それにしても、どうもしっくりとこない部分があるのです。


いずれにしても、転職に際しては、転職情報誌や人材紹介会社の作りだした”幻想”に惑わされないようにする必要があると思うわけです。そうでなければ、理想の会社を求めて転職を繰り返すという「青い鳥症候群」になってしまう恐れもあります。


売り手側の論理に気をつけようというのは、消費や投資だけでなく、転職でも同じということですね。転職情報誌や人材紹介会社は、求人広告や人材紹介でお金を稼いでいるわけですから、転職に対してある種の幻想を作り出すのは仕方がないことですが、転職する側が、あまりにも無防備に広告戦略に乗せられてしまうと、かえって転職に失敗してしまう恐れがあると思います。