以前のブログのコメントの中に、「投資家教育よりもまずリスク説明のほうが大事ではないか」という意味のコメントがありました。今日はそのことについて考えてみます。まず、リスク説明が重要である、ということは言うまでもありません。しかし、リスク説明で全てが事足りるか、というとそれは疑問だという気がするのです。なぜかというと・・・
リスク説明によって、リスクの内容はわかっても、自分自身のリスク許容度は自分で判断するしかないからです。リスク説明でリスクの内容はわかったとしても、「果たして自分にそれだけのリスクを背負えるかどうか?」ということは誰も教えてはくれません。
そもそも、投資において最も大切なことはリスク管理能力に尽きると思います。投資の初心者というのは、どうしてもリターンの方にばかり目が行きがちですが、本当に重要なのはリスクの方です。それは極めて簡単な話で、
儲かるときはいくら儲かってもかまわないが、背負えるリスクにはおのずと限度がある
という理由によります。 さて、ここで問題になるのは、果たして自分が選ぼうとしている投資商品が自分に合っている商品なのかを判断する必要がある、という点です。投資においては「万人向けの投資商品など存在しない」と思うからです。投資判断に置いては様々な要因が絡んできます。例えば・・・
*「自分自身という資産」が今後稼ぎ出すであろうお金。すなわち労働所得の見込みとその安定性(単純な話、若い人・収入が多い人・収入が安定している人は、より大きなリスクを引き受けやすいと考えられる)。 *現在保有している純資産額(総資産から負債を差し引いたもの)。 *過去の投資経験。 *現在保有している資産のポートフォリオ。
・・・などなど。そういったことから総合的に判断して、投資するか否か、もし投資するならどの程度の金額まで投資可能なのか、といったことを決めていく必要があります。
私は、投資のことを思うとき、いつもクルマの教習所のことを思い出します。教習所では、安全確認ということをくどいほど叩き込まれましたが、投資もまた同じだと思うわけですね。クルマの運転において大切なことは、「早く目的地に着くためにできるだけスピードを出して走ること」ことではなく「起こりうる危険を予測し、より安全な運転をすること」であることは言うまでもありません。早く目的地に着こうとするあまりに、起こりうる危険を予測せず、スピードを出して無謀な運転をすれば事故を起こすことは自明の理。それと同じように、投資において利益を得ようとするあまりに、投資対象のリスクを軽視すれば、利益を得るどころか莫大な損失を被ることにつながりかねません。
そして、そうしたリスクに対する適切な判断を下すためには、一定の投資に対する知識が必要不可欠であると考えられます。つまり、投資教育が必要、ということです。私自身は、常に最悪の事態を想定して投資判断をしていますが、その「最悪の事態」をきちんとイメージできるようになるためには、投資というものに対する正しい理解が必要だと思っています。クルマの運転をする前に教習所に通って知識と技能を身につけるように、投資においても事前に一通りの知識が必要だと思います。単なるリスク説明だけではとても不十分すぎるという気がするのです。
当たり前のことですが、自分のリスク許容度についてわからないからといって、銀行や証券会社に聞く、などというのは論外であることはいうまでもありません。金融商品の売り手側にとっては、顧客のリスク許容度などどうでもよいのですから・・・。 何よりも大切なことは、リスク説明であれ、自分自身のリスク許容度であれ、「自分の頭で考える」ということでしょう。決して思考停止状態になってはならないと思うのです。もし思考停止状態になってしまったら・・・単なるカモになってしまうだけです。そしてカモの運命は哀れなものです。
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ここで話題は全く変わるのですが、最後に一言だけ。
昨日の11月24日にETFのTOPIX連動型上場投資信託を買いました。来週以降、価格がどうなるのかはわかりませんが、このところ大きく下がっていて、けっこう割安だと思ったので久々にETFの購入に踏み切ったのです。
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