今回は、「それほど間違っていない就職活動・求人用語集」と題して、ネタ記事としてお送りします。就職活動とはなんぞやという話から、求人票にありがちな表記をいくつか取りあげてみます。あくまでも、ネタ・ジョーク記事につき、かなりテキトーですので悪しからず。
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就職活動・・・仕事を求める求職者と、企業の採用担当者との間で繰り広げられる茶番劇のこと。さしずめ、狸と狐の化かし合いのようなものであろう。企業側はいい人材を採りたいがために、自社がいかにも立派な会社であるかのように事業内容や業績をウソではない程度に誇張する一方、求職者側も、採用担当者にいい人材だと思わせるために、自分をいかにも有能な人間であるかのように見せかけようとする。結果として、企業側は、これはいい人材だと思って採用したものの、あまりの無能ぶりに落胆することとなり、一方、採用された側も、入社前と入社後のイメージのあまりのギャップに、入社したことを悔やむという、お互いにとって不幸な結果で終わることも珍しくない。
志望動機・・・面接における定番の質問事項の一つ。求職者が採用担当者からこれを問われたとき、いかにして、もっともらしいウソをつくかが最大のポイントであろう。間違っても、「志望動機なんて別にありませんけど、働いてお金を稼がないと生活できないから応募しただけです」などという本当の志望動機は決して言ってはいけない。ここで求められているのは、いかにうまく相手を納得させるウソをつくことができるかという点であるといっても過言ではない。試されているのは、就職活動という名の茶番劇をうまくクリアする能力なのである。 ちなみに、筆者は、昔、面接の時に言った志望動機など、とうの昔に忘れてしまっているが、別にそんなものがなくとも、会社で働く上では何の支障もないとつくづく思う。
当社規定により優遇・・・具体的な給与金額がどこにも明示されておらず、この言葉のみが掲載されている場合には注意が必要である。ケースバイケースだから一概に言えないという理由であればいいのだが、支払うことのできる給料があまりにも安く、求人票に表記することがためらわれるからこんな表記をしているのかもしれない。相当な安月給でこき使われることは覚悟しておくべきである。どちらかというと「当社規定により冷遇」という表記の方が正しいであろう。
勤務時間 午前○○時から午後○○時まで・・・名目上の勤務時間。始業時刻には一分一秒たりとも遅刻は許されないが、どういうわけか、終業時刻の方は、いくら遅くなってもかまわないという、いたってルーズなことが多い。 「何?もう帰りたいだって?まだ午後10時じゃないか!新人のくせに何を言ってるんだ!先輩の○○さんはいつも真夜中まで働いてるんだぞ!!それから明日は朝イチで会議があるから君も参加するように。絶対に遅れるんじゃないぞ!」
「給与額は残業代込みです」・・・サービス残業ありという意味。この場合、長時間の残業をしても残業代が支払われないわけだから、早く仕事を済ませて早く帰るようにするのが合理的なはずだが、会社の雰囲気的に、定時で仕事を終えることを許さないことが多い。しかし、明示的にサービス残業ありと名言しているだけでも、ある意味、正直な会社だという評価もできるであろう。 なお、「残業しろ」という暗黙のプレッシャーを無視し、とっとと帰ってしまう強者がたまにいるが、そういう空気を読めない人には「周りのみんなが頑張っているのを無視して帰ってしまう、仕事をサボる怠け者」のレッテルを貼られることがあるので気をつけよう。
正社員登用実績あり・・・これだけを読むと、アルバイトから正社員になれるという、一見素晴らしいことのように思えるが、問題なのは、実際にどの程度の実績があるかということである。現実には、正社員になるための条件がやたらと厳しく、ほとんど実績がないにも関わらず、人集めのためのエサとして、この言葉が使われることがあるので注意が必要である。
寮完備・・・寮があるのは一見いいことのように思えるが、この場合、会社を辞めるときには、仕事と住まいの両方を失ってしまう点に注意すべきである。 なお、特に注意すべきは、ブラック企業、特にブラック派遣会社の場合である。この場合、一般の相場よりも高額な家賃や各種経費が寮費として給料から天引きされることがある。
未経験者歓迎。誰でも出来るお仕事です・・・サルでもできる仕事につき、何年働いても何の技術も身につかない仕事であることが多い。あるいは、仕事内容や待遇があまりにも悪すぎて経験者が寄りつかず、やむなく未経験者を募集しているということも。 「いいか、お前ら。この仕事で大事なのは体力と気合いと根性だ!!」
若い人の多い職場です・・・ただ単に、社員が長く在籍せず、辞める人が多いだけだったりすることも少なくないと思われる。
○○万円以上可・・・死ぬほど働いて実績を出したら、もしかしたら、それだけ稼ぐことも不可能ではないかもしれません。
昇給制度あり・・・えーと、最後に昇給したのはいつだっけ?いや、制度はあるんですよ。制度はね。でもなかなか経営状態が厳しくてねー。
家族的でアットホーム会社です・・・とりあえず、求人広告を出す際に決まり文句として書いておく言葉。だって、他に書くことがないんだから仕方ないじゃん。 でも、本当に家族的な会社だと、人間関係や人付き合いがやたらと濃厚だったり、公私混同がまかり通っていたりして何かと大変かも・・・。
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番外編:
コンプライアンス・・・法令遵守のこと。昨今では、法律を守ることのみならず、社会的規範や企業倫理(モラル)を守りながら企業活動などを行うことが厳しく求められる傾向にある。しかしながら、「※ただし、労働基準法関連は除く」などの独自ルールを加えている企業も決して少なくはないようである。
くどいですが、今回の記事は全てネタ、ジョークですので念のため。たとえ思い当たることがあったとしても、それはきっと気のせいです。
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