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Author:masa
1972年生まれの某中小企業勤務の独身男性サラリーマン。貧乏人からお金持ちを目指して奮闘中。貯金は手堅く、投資はリスクを小さく、というのがモットー。
なお、当ブログの更新は原則として不定期です(月に数回程度の更新になると思います)。

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貯金生活。投資生活。
「節約なくして貯金なし」「貯金なくして投資なし」を座右の銘とする管理人がお金と社会について語るブログ
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マニュアル人間の是非、そしてマニュアル本の有効性について考える
仕事において、自分で創意工夫をせず、ただ単に業務マニュアルに従ってしか行動できない人、いちいち事細やかに指示されないと仕事の出来ない人のことを「マニュアル人間」などと称して、無能な人の代名詞のように言われることがあります。しかし私は、マニュアル通りにしか仕事の出来ない人=主体性のない無能人間という単純な図式があまり好きではありません。その理由は極めて単純です。

少なくともマニュアル通りや指示通りに動いて仕事をこなせる能力があるというのは、それなりに仕事ができる人だと考えられるからです。

仕事におけるマニュアルとは何か?ということを考えてみると、それは仕事をする上での基本的な行動指針や業務手順を示したものであるといえるでしょう。それはすなわち仕事における基本ルールそのものだといえます。どんな仕事にも基本手順・ルールというものがあるのが普通で、それを覚え、マスターすることは非常に重要です。マニュアル通りにしか動けないとか、マニュアルがないと何もできないとかいいますが、そもそも決められた作業手順や業務マニュアル通りに動ける人で、無能な人というのは少ないものです。

一番タチが悪いのは、マニュアル通りの仕事しかできない人ではなく、マニュアル通りの仕事の出来ない人や、指示されたことができない人、あるいはマニュアル通りに仕事をすることを嫌い、マニュアルを無視し、自らの勝手な判断に基づいて行動する人の方だと思います。
自分勝手な判断で、変に”創意工夫”をする人というのはマニュアル通りの仕事しかできない人よりもよほど大きな問題があります。実際、仕事上で起こった重大な事故やトラブルの原因を探っていくと、それはマニュアルを無視したことによって引き起こされていることが少なくありません。あるいは、業務内容や作業手順が明確に規定されておらず、上司からの指示があいまいで不明瞭というケースもよく見受けられます。指示内容や業務マニュアルの内容が不明瞭では、不明瞭な仕事しかできません。この場合、指示を出す側に問題があると考えられます。

業務内容や作業手順を明確に決めてマニュアル化し、そのマニュアル通りに仕事をするというのは、極めて重要なことです。もちろん、完璧なマニュアルを作ることはできないにしても、一定の判断基準や行動のガイドラインを与えてくれる点で非常に大切なものであるのは確かなことです。

とはいえ、頭の中でわかっているということと、実際に身につくこととの間には大きな違いがあるのも事実です。たとえ全く同じ業務マニュアルに従って仕事をしていても、ベテラン従業員と、新人従業員の間には大きなレベル差があるのが普通です。業務マニュアルを読み、知識を身につけたというレベル程度では、表面的なことはマスター出来たとしても、そこから上のより深いレベルの知識や技能、そしてマニュアルだけでは対応できない物事に直面した時の臨機応変な対応力は決して身につきません。より高度な技能や応用力を身につけるには、やはり自らの試行錯誤と経験を積むことが必要になってきます。マニュアルの内容に加えて、プラスアルファの知識と技能が重要になってくるということです。しかしそのためには、マニュアル通りの仕事ができることが前提条件です。マニュアル通りの仕事というのが仕事の基本である以上、必ずしも批判されるべきものではないと思います。


さて、ここで話題は変わりますが、世間に数多く存在する、いわゆる「マニュアル本」と称される本は果たして有効なのかどうなのかということについて考えてみたいと思います。例えば就職活動に関するマニュアル本などがその代表でしょうから今回はこれを取りあげたいと思います。よく、「マニュアル本なんて読んでも意味がない」という人もいますが、私はそうは思いません。この世の中に、くだらない本が多いのは事実ですが、読んでも何の役にも立たない本というのはそうそうありません。くだらないマニュアル本にはくだらないなりに読む価値があります。ただ、注意すべき点があるとすれば、「マニュアル本を鵜呑みにしてはいけない」ということと、「この世に必勝法というものは存在しない、ただしセオリー(定石)と呼べるものは存在する」ということだと思います。

マニュアル本の類から学ぶべき最も重要なことは、非常識な振る舞い・行動を回避することだと思います。例えば、就職活動においては、一定の常識やマナー、セオリー(定石)というものがあり、マニュアル本を読めば、就職活動の際にどんな服を着ていくべきか、どんな態度・どんな心構えで面接試験に望むべきか、そしてどんな質問が飛んでくることが多いのか、といった基本的なことはわかります。そうした基本的なことを学ぶことは非常に重要なことだといえます。
(余談ですが、これは冠婚葬祭のマナーについて書かれた本などでも同様でしょう。冠婚葬祭にも一定のしきたりやルールが存在するわけで、それを事前に知っておけば、少なくとも「あいつは非常識だ」と言われるリスクはかなり減らせるはずです)

ただし、これはあくまでも基本的なマナーやルールがわかるという程度のものであり、決して必勝法ではありません。せいぜい「致命的なエラー(失敗)を回避する」という程度の効力しかないのも事実です。しかし、これは仕方がありません。なぜならば、100%確実に内定をとる方法など決して存在しないのですから当たり前のことです。エラーを回避する方法を知ったら、そこから先は自分の頭で考えるしかありません。就職活動のように臨機応変な対応が求められる場合には、その場その場でのとっさの対応力が問われるのは確かです。こればかりはマニュアル本では対応できません。マニュアル本に書かれたセオリー(定石)以上のことをするには各個人の能力にかかっています。それに、いくらマニュアル本通りの行動をとっていても、物腰・立ち振る舞い・言葉遣いなどはどうしても日頃の行いが雰囲気としてにじみ出るものです。普段の行動が粗暴な人はどうしても粗暴な雰囲気を醸し出しますし、普段から丁寧な人からは、やはりそうした雰囲気が感じられるのが普通です。その意味では、やはり日常の思考や行動こそが重要であるといえるでしょう。日常生活のなかで無意識的に身についてきたものを誤魔化すことは不可能ですし、頭の回転を急に良くすることも不可能です。マニュアル本で身につけられるのは知識だけであって、知恵を身につけることはできないのです。

最後に余談。
マネー本を読むと、貯蓄の習慣が重要だとか、安易な借金をしてはいけないとか、投資は余裕資金で行うべしといったことが書かれているのが普通ですが、どれをとっても”マニュアル通り”の内容でしかありません。しかし、これも今回書いてきたことと同様であって、100%確実に金持ちになれる方法など存在しないが一定の定石や基本ルールは存在するという極めて単純な話です。お金を大切に扱うという基本ルールに従って行動していれば、少なくとも大きな失敗をするリスクはかなり抑えられるはずです。



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テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

運用利回り(2012年9月17日現在)
恒例の運用利回りです。


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運用利回り(2012年9月17日現在)

*トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド 投資収益率 -22.9%  年間収益率 -4.7%
*SMTグローバル株式インデックス・オープン 投資収益率 +13.2%  年間収益率 +6.4%
*SMT新興国株式インデックス・オープン 投資収益率 -3.9%  年間収益率 -1.7%
*SMTグローバル債券インデックス・オープン 投資収益率 -4.0%  年間収益率 -1.6%
*TOPIX連動型上場投資信託 投資収益率 -22.8%  年間収益率 -4.7%
*さわかみファンド  投資収益率 -31.4%  年間収益率 -6.1%
*外貨建てMMF(アメリカドル) 投資収益率 -18.8%  年間収益率 (データなし)
*外貨建てMMF(ユーロ) 投資収益率 -13.1%  年間収益率 (データなし)
*純金積み立て 投資収益率 (データなし)  年間収益率 (データなし)

参考:1米ドル= 78円12銭、1ユーロ=102円48銭(ソニー銀行)


※外貨建てMMFの投資収益率は、円換算のものです。
※それぞれ、配当金(分配金)込みでの利回りです。
※純金積み立ては田中貴金属工業にて行っています。

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2012年9月17日現在でプラスになっているのはSMTグローバル株式インデックス・オープンのみ。他は全てマイナスです。当然、ポートフォリオ全体でみればマイナスですが、これは従来通り。

外貨建てMMFのユーロについてですが、これはソニー銀行にて取り扱っていた「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド ユーロ・ポートフォリオ」という商品だったのですが、2012年12月6日をもって繰り上げ償還されることとなりました。ソニー銀行のサイトへのリンクを貼るとともに、一部を引用します。


「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド(ユーロ・ポートフォリオ)」の繰上償還(予定)および販売停止のお知らせ(ソニー銀行)

このサイトからリンクされているpdfファイルより一部を引用します。


-------------引用開始-------------------------------
さて、ご投資いただいておりますニッコウ・マネー・マーケット・ファンド ユーロ・ポ
ートフォリオ(以下、「ユーロMMF」といいます。)は、1996年に運用を開始して
以来、安全性を重視した運用および安定的な利回りならびに翌日決済といった利便性を備
えた商品性であることから、多くのお客様にご愛顧いただいてまいりました。
しかしながら、ご高承の通り、ユーロMMFの運用を行う昨今のユーロ建ての短期金融商
品市場は、ECB(欧州中央銀行)による利下げ等の影響から、ゼロ近辺もしくはマイナ
ス金利となる銘柄が発生しているなど、投資環境が著しく悪化しております。
このような環境の中、ファンドの管理会社は、投資顧問会社とユーロMMFの今後の運用
について協議を重ね、お客様の利益を第一に考えた結果として、元本の安全性に配慮しな
がら今後の運用を継続することは困難であるとの判断をいたしました。
このため管理会社は、上記判断に基づき、別紙の通り、ユーロMMFを繰上償還すること
とし、また繰上償還に先立ち、ユーロMMFの新たな買付けを停止することを決議いたし
ました。
-------------引用終了-------------------------------

やはり、ユーロの投資環境の悪化が原因とのことです。
そんなわけで、私のポートフォリオから外貨建てMMFのユーロは姿を消すことになります。繰り上げ償還後は、その資金は海外株式資産クラスのSMTグローバル株式インデックス・オープン及びへSMT新興国株式インデックス・オープンへと回す計画です。
特筆事項はこれだけです。

ポートフォリオ全体を眺めていて思うことは、以前にも書いたことですが、日本株式資産クラスにいっこうに浮上の兆しが見えないことです。日本株式についてだけは、果たしてリスクをとって投資する価値があるのかどうか、疑問に感じることがあります。とはいえ、分散投資の一環である以上、ゼロにするつもりはないのですがね・・・。



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借りたお金を自分のお金と勘違いするという、借金生活に陥る人の独特な金銭感覚
借金生活に陥る人というのは、一種独特の金銭感覚を持っていることがあります。それは、借金して得たお金を自分のお金だと思い、「お金が増えた」と勘違いするケースが多いということです。例えば、クレジットカードの利用限度額を、自分の口座残高だと思っていたりします。そして利用限度額が増えると、「自分の使えるお金が増えた」と錯覚するわけです。確かにカードの利用限度額が増えると、カードで買い物できる金額は増えますが、それはしょせん借りることの出来るお金が増えただけでしかありません。自分自身の収入が増えたわけでもなんでもないのに、まるで収入そのものが増加したかのように錯覚してしまうわけです。

同様に、クレジットカードのキャッシングや、消費者金融でお金を借りた場合でも、「自分のお金が増えた」と勘違いしているとしか思えないケースが結構見受けられます。典型的なのは、借金の返済を、別のカード会社や消費者金融からの借金でまかなうという自転車操業のパターン。当の本人は、最初の借金の支払い期日をうまく乗り越えたことで、「支払い期日に間に合って助かった」と思うわけですが、当然のことながら、こんなことをすれば、実際にはむしろ借金はどんどん膨らんでいきます。冷静になって考えれば、借金をもって借金の返済に充てるというのは完全な自殺行為なのですが、本人にはそういう認識が全くないというケースが少なくありません。

借金地獄にはまるパターンというのは、大抵は決まっています。最初は手持ちの現金がなくても買い物ができて便利だという軽い気持ちで貯蓄の習慣のないままにクレジットカードで買い物をしたり、あるいはキャッシングでお金を借ります。当然、すぐに返済する計画でお金を借りるわけです。ところが、ついうっかりして買い物をし過ぎたり、入る予定だったボーナスが減額になるなどの要因で借金返済の算段が狂ってしまった場合、慌てるわけです。一般的にサラリーマンの収入というのは固定給制が普通ですから、お金が足りないからもっと収入を増やしたいと思っても、そういう芸当は使えません。そうすると、当然どこかからお金を借りるしか道がなくなるわけです。そこで、「とりあえず」ということで他社から借り入れを行い借金返済に充てることで差し当たっては最初の借金は乗り切ります。しかし、2つめの会社に借りたお金の返済は残ったままですから、これはただ単に問題を先送りしたに過ぎません。しかも、キャッシングで借りたお金には金利がつくわけですから、支払わなければならないお金はますます増加します。しかし、手元にお金はありません。そこでやむなく今度は3社目から新たに借り入れを行い2社目への借金返済します。こうしたことを繰り返すうちに、やがて限界が来て合法的なカード会社や消費者金融からの借り入れはできなくなり、最後に闇金へと辿り着くわけです。お決まりのパターンです。

ここでもよく見受けられるパターンは、多重債務に陥った当の本人には特にお金を浪費したという認識が全くないというケースです。本人は贅沢をしたつもりは全くない。しかし現実には立派な多重債務者になっているわけです。これは借金による金利がかさんで債務が雪だるま式に膨らんでしまったわけです。しかも、なまじ「支払期日には決して遅れない」ということになれば、カード会社などの「信用」は上がり利用限度額も当初より上がっていたりします。実に皮肉な話です。

こうした事態に陥る最大の要因は、最初に書いたように借りたお金をもって、自分のお金が増えたと勘違いする錯覚にあります。借りたお金は返さなくてはならないのにお金を借りたという認識がないので返済にまで意識が及びません。これこそが借金地獄にはまる人の典型的パターンだと思います。

まともな金銭感覚を持った人ならこうはなりません。何かものを買うのならきちんとお金を貯めてから買います。クレジットカードで買い物をするにしても、それは手持ちの現金がないから仕方なくカードで買い物をするのではなく、ポイントを貯めるためとか現金払いよりも決済が便利だとかいう理由で使うのが普通です。支払い方法も、金利手数料のかかるリボ払いや分割払いにするのではなく、1回払いや2回払いなど金利手数料のかからない方法をとるのが普通です。
(※蛇足ですが、カードによっては2回払いでも金利手数料が発生することがあるので注意が必要です)

毎月少しずつお金を貯める、あるいはお金を貯めてから買うという、実に単純な習慣を持ってさえいれば多重債務者の大半は、借金地獄に陥らずに済んだはずです。多重債務者の中にはギャンブルに嵌まっている人も見受けられますが、別にギャンブルそのものが悪いわけではありません。自分の収入の範囲内で予算を決めて楽しむ分には、ギャンブルとて立派な趣味となり得ます。問題なのはギャンブルではなく、お金に関する習慣そのものです。お金に関するほんのちょっとした習慣の違いが、お金が貯まる人と借金を増やす人とを明確に分けてしまうわけです。それは本当にごくわずかな違いでしかありません。しかし、そのほんのわずかなお金の習慣の違いが長期的には大きな差となるのです。




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投資の常識は世間の非常識
世間で商品を買うときに通用すると思われる一般常識は、金融商品の選択においては通用しないというケースがけっこうあると思います。今回は、その中で特に特徴的なものをいくつか挙げてみたいと思います。


・顧客に人気のある売れ筋の商品や、話題の商品がいいとは限らない

一般の商品では、顧客に人気のある売れ筋商品の中から選択すれば、そんなに外れをつかまされることは少ないものです。しかし、金融商品の場合には、人気商品がいい商品とは限りません。例えば、昨今人気があるのは、毎月分配型の投資信託ですが、これは元本を取り崩して分配金を出す、いわゆるタコ足配当が問題視されており、資産形成には明らかに不利な商品です。
また、過去に何度か投資ブームになったことがありますが、ブームになっている金融商品や投資方法というのは、そのときがピークであることも多く、市場の流れが変わったときに、バブル崩壊に巻き込まれることもあります。



・コストの高い商品がいい商品とはいえない

一般の商品では高いコストをかければかけるほど優れた商品になり、顧客からも「高くともそれだけの価値のあるいい商品」という評価を得られるのが普通です。逆にコストを抑えた商品ほど低品質となりやすいものです。しかし、金融商品においては、この常識は通用しません。コストの高い商品ほど、顧客である投資家側にとっては不利な商品になりやすく、コストが安くシンプルなものほど優れた商品になりやすくなります。「わざわざ、高いコストをかけているんだから、これはより儲かる確率が高いんだろう」というのは単なる勘違いです。



・「高度で複雑なテクノロジー」は、ほとんどの場合、役立たず

一般的に、電化製品でもなんでも、高度な技術を使った製品というのは、優れているのが普通ですが、この常識が金融商品の場合には当てはまらないことがほとんどです。例えば、デリバティブ(金融派生商品)などを使った、やたらと複雑で高度な金融商品というのは、ほとんどの場合、買う価値がありません。



・商品の構造上の欠陥に気付いても、商品購入後にクレームを付けるわけにはいかない

投資型の金融商品には厳しい自己責任ルールがあります。金融商品を買ったということは、商品の特性・リスクを理解して購入したということであり、たとえ誤って変な金融商品を買ってしまい、投資家に不利な仕組みになっているなどの構造上の欠陥に気付いたとしても、後からクレームをつけるわけにはいきません。これが例えば、一般的な商品の場合には、欠陥のある商品が市場に出回った場合、自主回収や販売自粛などを実施することがありますが、金融商品の世界ではそんなことは決してありません。金融商品では、投資家に著しく不利になるようにあらかじめ仕組まれた詐欺的商品であっても、決して販売が自粛されるといったことはありません。



・販売担当者おすすめの商品がいい商品とは限らない

普通の商品では、迷ったときには、店員さんが勧めてくれる商品を選んでも、外れ商品をつかまされることは少ないのが普通です。お店で店員に相談すると、専門知識を持った販売員がそれなりに役立つアドバイスをしてくれて、専門家ならではの目で、顧客に合った商品を選定してくれることも多いものです。また、喫茶店やレストランでは、本日のおすすめを選んでおけばまず間違いありません。もちろん、一般の商品でも、より儲かる商品を顧客に売りたいという心理は働くものの、世間一般では、高いコストをかけた商品=高品質ないい商品という図式が成り立ちやすいので、たとえ販売員の口車に乗せられて高い商品を購入することになっても満足度は高くなり、後悔することは少ないと思います。
しかし、金融商品の場合には、顧客にとっていい商品=金融商品の売り手側にとっては儲からない商品という図式が成り立ちやすくなります。そうすると、どうしても販売する側の立場からすると、自社が儲かる商品を勧めたくなるのが普通です。一般の商品とは異なり、金融商品の場合には、販売者が儲かる商品=顧客にとっては不利になるわけですから、販売担当者の勧める商品を単純に信用するわけにはいきません。「販売員は専門家だから信頼できるはず」という構図は成り立ちにくくなります。
もちろん、中には信頼のおける販売担当者もいることでしょう。しかし、いい販売担当者に出会えるかどうかは運次第なので、やはり無邪気に信用しない方が無難だと思います。



・商品ラインナップが豊富であることが必ずしもいいことだとはいえない

世間の一般常識では、販売店の商品のラインナップが豊富な方がいいとされているのが普通です。しかし、こと金融商品の場合には、商品の種類が多いことが必ずしもいいことはいえないと思います。肝心なのは、中身の方で、販売手数料・売買手数料・信託報酬が安いものがどれだけあるのか、本当に投資家のニーズに叶う商品がどれだけあるかが重要です。数だけ揃えても、その大半は実質的にゴミ商品ということが多いものです。ゴミ商品のラインナップばかり増やされても意味がありません。大切なのは数ではなく質です。



・顧客の目から見て、何の存在意義もない商品が数多く販売されている

普通、お店で販売されている商品というものは、日用品、電化製品、医薬品その他どんな商品であれ、顧客の何らかのニーズを満たすように作られているものです。ところが、金融商品の分野では、明らかに顧客に不利でいかなる顧客からも必要とされない、まるでゴミのような商品が当たり前のように販売されています。金融や投資に無知な人が、いい商品だと勘違いして購入することを期待して開発されたとしか思えない商品です。いかに手数料稼ぎのためとはいえ、顧客を欺くことを意図した商品など、金融商品以外ではあり得ません。



・オーダーメイド型の商品がいい商品はいえない

一般に、オーダーメイド型の商品というのは優れているのが普通です。オーダーメイドのスーツ、靴、ユーザーの要望に応じて自由にカスタマイズ可能なパソコン。しかし、金融商品の場合にはこの常識も通用しません。例えばラップ口座の類。ラップ口座の謳い文句は、「顧客にふさわしい運用プランを提案し、投資一任契約を結ぶことで、運用における投資判断・売買・管理などを、顧客に代わって一括して行う」というオーダーメイド型のサービスですが、問題点も指摘されています。一番の問題は、手数料が高いことです。手数料が高くとも、それに見合うだけの高いリターンを上げてくれればいいのですが、資産運用の世界では、先に書いたように、高いコストをかけた商品=いい商品という図式は成立しません。相手に全てを任せてしまうということは、信託報酬の高い商品を選択されるなど、手数料稼ぎの道具にされてしまう恐れがあります。大切なお金なのですから、自分できちんと商品を選択し、自分自身の責任において管理・運用するのが当然です。ラップ口座などを利用する必要など全くないのです。



・顧客自身に相応の知識が必要

金融商品が他の分野と大きく異なることの最大のものがこれだと思います。他の分野、例えば電化製品など複雑な機能を持った商品を選ぶ際にもそれなりの知識をあらかじめ仕入れておく必要はありますが、しかしそれとてさほどの知識は不要です。しかし、金融商品の場合には、購入前に相当な勉強をしておく必要があります。銀行預金の感覚で投資型の金融商品を購入する人が後を絶ちませんが、そんなやり方は到底お勧め出来ません。無知ゆえに変な商品を購入するくらいなら、預貯金にとどめておくのがよほど合理的というものです。「無知な人間はカモになる」というのが資産運用における暗黙のルールであり、たとえ自分がカモにされたとしても決して文句の言えない世界です。損をしたからといって金融機関や販売会社にクレームをつける人がいますが、そんな人がリスク資産でお金を運用しようというのは無理というものです。



以上、いろいろと書いてきましたが、世間の一般常識は投資の分野では通用しないというということをよく理解しておく必要があると思います。


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「給料は払う。ただし人生と引き換えだ」 人は己の人生と引き換えにお金を稼いでいる
映画版「闇金ウシジマくん」のキャッチコピーに「金は貸す。ただし人生と引き換えだ」というのがあります。この言葉をもじって、会社とサラリーマンの関係でいうと、さしずめ「給料は払う。ただし人生と引き換えだ」ということになるでしょう。

人は、働くという行為を当然のこととして受け止めていますが、人の一生は限られています。その限られた時間を、お金を稼ぐために会社に捧げているのですから、それはすなわち人生と引き換えにお金を得ているといえます。働くことは、大きな生き甲斐をもたらしてくれる反面、大変厳しい局面に遭遇することも多々あります。たとえ会社に嫌な上司がいようが、不本意な転勤や人事異動を命じられようが、ぶっ倒れそうな過重労働があろうが、胃に穴があくような強烈なストレスにさらされようが、その他いかなる不満や辛いことがあろうとも、お金を稼ぐためには耐えなくてはなりません。決して、そこから逃げ出すことは許されないのです。
私の親戚の人で、某大手企業の役員まで上り詰めた人を知っていますが、その働き方は実に凄いものでした。朝早くから夜遅くまで働きづめで、「一体いつ寝ているんだろう?」と思ったほど。転勤も当たり前で、まさしく人生の大半を会社に注ぎ込んでいるとしかいいようのない人でした。

福本 伸行氏の作品「カイジ」の中に、「人は金を得るために自分の命を削っている。存在そのものを金に換えているんだ」というセリフがありますが、このように考えてくると、なぜお金を大切に扱わねばならないのかもわかります。それは、自らの命を削って得たものがお金だといえるからです。「お金は命の次に大事」と言われることがありますが、人生と引き換えにお金を稼いでいると考えるならば、まさしくその重要さは命に次ぐレベルだといえるでしょう。

借金や経済苦が原因で自殺した人を評するときに、人はよく「たかがお金のために死を選ぶなんて・・・」というお決まりのセリフを言います。しかし、貨幣経済の下では、人はお金なくして生きてはいけません。生活保護を打ち切られたがために餓死した事件もありました。お金に困窮したがために死ぬというのは、ある意味仕方のないことかもしれません。
そもそも、お金と命には密接な関係があります。例えば、日本は世界有数の長寿国ですが、その理由は簡単です。それは日本という国がいまなお豊かだからです。これが貧しい国であれば、食糧事情が悪い上に、たとえ病気になってもその貧しさゆえにまともに治療を受けることができず、あっさりと死んでしまいます。現に、世界には貧しさゆえに死んでいく人々がいくらでもいます。お金がないがゆえに、死という選択肢しかないのです。考えようによっては、日本のような豊かな国は、お金で命を買っているといえなくもありません。何しろ、放っておけば死んでしまうような病気や怪我でも、お金さえ払えば治療を受けることができるからです。

私は、過去に借金問題に興味を持ったことから、それに関連した本を読みあさったことがあります。その内容は、消費者金融や阪神大震災による二重ローン問題、果てはヤミ金に至るまで多岐にわたります。そのとき思ったのは、お金の扱いを軽んじ、安易に借金をすることは人生を滅茶苦茶に破壊し、身を滅ぼしてしまうということです。「たかがお金」とよくいいますが、そのお金のために、人生そのものを壊してしまうのです。今の時代、あらゆる場所に消費者金融が存在し、実に簡単にお金を借りることができます。しかし、お金というのは簡単に借りていいものではないのです。

人は人生と引き換えにお金を稼いでいるのだとすれば、お金を借りるという行為は、自分の将来の人生をその対価として支払っているといえます。今借りた金は、将来の人生を費やしてお金を稼ぎ、返さなくてはならないからです。借金というのは、まさしく人生と引き換えに借りるものだといえるでしょう。

お金を借りるという行為を気軽な気持ちでしてはならないのは、それは将来の自分の人生を犠牲にすることにつながるからです。元本だけではなく、利息まで払わねばならないわけですから、何らかの事情で一歩算段を誤れば、借金を新たな借金でまかなうという、多重債務者への道へ真っ逆さまです。お金を借りる際には、最初は金利の安いところから借りるのが普通ですが、借金返済を借金でまかなうということになると、どんどん高金利の借金をせざるを得なくなり、そしてお金を借りる業者の質も次第に悪くなります。その行き着く先が闇金業者です。

安易な借金で借金地獄に陥らないためにも、お金を大切に扱わなければならないのです。



ところで、多重債務者や闇金に関する話もそのうち書いてみたいと思ったりしています。人はいかにして借金地獄にはまっていくのか、そしてアウトローな闇金業者が債務者(闇金の場合、それ自体が違法なので被害者と呼ぶ方が妥当かもしれませんが)を喰いものにする手口など、書いてみたいことはけっこうあります。




関連記事:
「カイジ」の名言





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