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Author:masa
1972年生まれの某中小企業勤務の独身男性サラリーマン。貧乏人からお金持ちを目指して奮闘中。貯金は手堅く、投資はリスクを小さく、というのがモットー。
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「日本人は株嫌い」という通説は正しくない
今回は、よく言われる、「日本人は株式投資嫌い」というのは、実は正しくないという話です。
今回の記事は、以前に私が書いた記事、「日本人に株式投資アレルギーが多い理由を考えてみる」においてコメントを頂いた、グラフトン通りさんおよびmiyakenさんの話が元ネタとなっています。


グラフトン通りさんのブログ記事へのリンクを貼った上で、記事の一部を引用します。ここでは一部だけを引用しますが全文読んでおいてください。

日本人は株が好き(for the open society)

-------------引用開始-------------------------------

そもそも、「貯蓄から投資へ」は、日本の家計によるリスク資産投資は欧米にくらべ積極的とはいえない状況からきた合言葉ですが、どうやらこの考えは間違っていたかもしれません。気づかせてくれたのは、小宮一慶著お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書) でした。
著書の中の”第3章「日本人は株嫌い」のウソ”で次のように書かれています。

+++
日本人の家計の株式保有率は、欧米諸国に比べて低くない。
大衆レベルでは、米国の家計よりも株式保有量が多い。

  米国 純金融資産上位5%の層が、家計株式保有金額の72~79%を占める。
     (上位1%の層が、50.9%を占める)
     純資産0~50%の層は、全株式総額のわずか0.6%でしかない。
  日本 純金融資産上位5%の層は、家計株式保有金額の50%を占める。
     純資産0~50%の層は、9%を持っている。
+++

「米国人は誰もが株式で資産運用しているが、日本人は一部でしかない」ではなく、「日本人は幅広い層が株式で資産運用しているが、米国人は純金融資産上位の層に限られる」が正解のようです。
平均値にごまかされないことが重要です。

-------------引用終了-------------------------------



この話によって、実は日本人が意外と株を持っていることがわかります。これによると、「大衆レベルでは、米国の家計よりも株式保有量が多い」というのが正しい認識ということになります。我々はどうやら平均値に騙されているようです。

次に、miyakenさんから頂いたコメントの中で紹介されていた日経ビジネスオンラインのサイトから一部を引用します。



ジャパン・マネー、臆病は損か?:日経ビジネスオンライン

-------------引用開始-------------------------------

 米国に比べた日本家計のリスク回避選好の強さを示す典型的事例として、日本家計の金融資産全体に占める株式保有比率の低さがよく指摘される。

 総務省の家計調査によると、日本の家計の「株式+株式投資信託」の金融資産に占める比率は9.9%(2006年)に過ぎない。一方、米国の家計の金融資産に占める比率は株式だけで17.9%である(FRBサーベイ2004年)。集計のカテゴリーが日米で完全に同じではないが、米国家計の保有する投資ファンド類のうち3分の2が株式投資だと仮定すると、米国家計の「株式+株式投資ファンド」が金融資産に占める比率は27.9%に達する。

 株式は銀行預金や国債に比較してハイリスク・ハイリターンの投資であるから、日本の家計の投資ポートフォリオは米国に比較するとリスク回避選好が強い、つまり「臆病な投資家」だと言える。


 しかし、この日米家計の相違は、リスクに対する文化的な相違などという実証不可能な観念論を持ち出すまでもなく説明できる。

 日米の家計を所得水準の低い方から高い方まで20%ずつ5分して見ると、所得水準の高い家計ほど金融資産の残高は当然大きくなる。また、所得水準の一番高い家計の金融資産に占める株式保有比率は、所得水準の下位の家計よりもずっと高い。これは日米共通に見られる傾向である。

 所得、金融資産が大きい家計ほどリスクに対する受容度が高い。ハイリスクだが、長期で保有すれば銀行預金や確定利回り債券よりも投資リターンの高い株式保有比率が高くなるのは自然な結果である。

 また、総務省の家計調査とFRBサーベイに見る限り、家計の平均金融資産は日本が1714万円、米国が15万3400ドル(1ドル=115円換算で1764万円)であり、大差がない。

 ところが日米で驚くほど大きな差があるのは、金融資産の分布格差である。図1に示す通り、米国ではなんと上位20%の所得層に金融資産全体の70%が集中している。一方、日本は家計調査を見る限り、はるかに格差が小さい分布をしており、所得上位20%が占める金融資産は全体の31%に過ぎない。

 その結果、米国で所得上位10%の家計は家計当たり平均106万5000ドル(約1億2200万円)の金融資産を保有するが、日本の同じく所得上位10%の家計の平均金融資産残高は3100万円にとどまる。

 これが何を意味するか、賢明な読者にはもうお察しいただけるだろう。米国では富裕層への極端な富の集中が、富裕層の投資リスク受容度を高め、株式などハイリスク・ハイリターン資産への投資比率を跳ね上げているのだ。こうした富裕層の資金は、ヘッジファンド、エクイティファンドなど積極的(攻撃的?)にリスクテイクする投資ファンド類に出資され、米国型投資ビジネスモデルを支えている。

 米国の金融資産の分布格差がそのまま日本でもあてはまると仮定すると、日本の家計の金融資産分布、とりわけ「株式+株式投資信託」の家計金融資産に占める比率がどの程度上昇するかを試算してみたところ、なんと同比率は9.9%から24.7%まで劇的に上昇する。これは先に示した米国の同比率27.9%とそれほど変わらない水準だ。

-------------引用終了-------------------------------



こうした話をみると、まことしやかに言われる、米国人は株式投資好きで日本人は株式投資嫌いという話に対する信頼性が揺らいできます。「日本人は株式投資嫌いというけど、それはウソなんじゃない?」ということです。

私は、3年前の2007年7月10日に、過去の日経ビジネスの特集記事、「『池の中の鯨』、大海へ」よりという記事を書きました。日経ビジネスの2007年1月29日号と2007年3月5日号の特集記事を元に、当時の状況として、「日本の個人マネーが世界市場を揺るがすほどに急拡大している」「インドやベトナムの株式市場が高値になっているのは、日本の個人投資家の買いによる部分が大きい」「為替相場を動かしているのが日本の個人投資家」という話を書いたわけですが、これを見ても、日本人が投資嫌いだとはどうしても思えません。



これらの話を総合して考えると、日本人というのは投資嫌いどころかむしろ投資好きではないのかという見方ができます。そうすると、「日本人は投資に対して消極的だから、もっと投資に積極的になった方がよい」という話は、的外れということになりそうです。



日本人は、株嫌いでもなければ投資嫌いでもないと思います。問題なのは、投資に消極的なことなどではなく、むしろ逆で、投資をするときのリスクのとりかたが無茶苦茶な人が多いということだと私は考えます。つまり、リターンにばかり目が向いていて、リスク軽視・リスク許容度を無視した投資スタイルになってしまっている人があまりにも多いということです。そのために、投資(あるいは投機と呼ぶべきか)で痛い目に遭う人が後を絶たず、結果的に「投資は大金を賭けたギャンブルである。よって、投資はうさん臭いものである」というマイナスイメージが強まっている側面もあるのではないかと思います。

実際、私の周りにも、過去に投資経験のある人はけっこうたくさんいます。私の周辺に限ってみても、投資経験者というのは、決して少数派ではありません。しかし、そのほとんどがほぼ例外なくリスクを無視した無茶な投資をして、結果的に大切なお金を失っています。彼らは一様にこう言います。「投資のおかげで酷い目に遭った。投資なんてするもんじゃない。あれは博打と同じだ」と。

では、日本人に対する適切な投資アドバイスはいったい何だろうか?ということを考えてみたのですが、それは一つのところに行き着きました。それは、「投資をするのであれば、リターンではなくリスクに対してもっと目を向けなくてはならない。何よりもまず、リスク許容度という概念をしっかりと理解すべきだ」ということです。

恐らく、日本人の多くは今でも十分に投資好きだと思います。日本における投資に関する最大の問題は、投資に消極的なことではなくて、リスクを抑えるとかリスク許容度といった、リスクの概念が完全に欠落している人が多いことだというのが私の出した結論です。



テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

この記事に対するコメント

またまた、目からうろこの記事をありがとうございました。個人の貯蓄が投資に回ると云々と繰り返している某ファンド代表に見せてあげたい記事です。
【2010/07/16 07:44】 URL | HT #- [ 編集]


株に投資する行為自体が、リスクを軽視、リターンに目を奪われているという前提があるのかもしれませんね。

リスクを重視している人間ははじめから株の世界には来ないという側面もあろうかと思います。

自分が大切なことを知らないということも含めてのリスク管理は本当に大切だと思います。
【2010/07/17 07:48】 URL | makoto #LkZag.iM [ 編集]


>日本人の多くは今でも十分に投資好きだと思います。

その通りですね^^
ギャンブル場も多いし、それ以上に証券会社は山のようにあります。

米国でもかなりの人間がトレードをして破産しているようだし、欧州では手数料の高いアクティブファンドが人気のようです・・
つまるところ、どこの国にもカモがいるし(実は大半がカモのような気がしますが^^;)日本も貯蓄から投資という証券会社の営業に踊らされているだけだと思います。

賢い人は投資をしていても、ちゃんとリターンが出ているようですが、それは多分・・多くのカモからぶん取っただけではないでしょうか?
金利や配当以上のリターンというのは経済が低迷している以上、どこから出ているのか非常に疑問です!
【2010/07/22 12:59】 URL | 預金王 #- [ 編集]

管理人よりコメント
>>HTさん

>個人の貯蓄が投資に回ると云々

この話ですが、実際には、日本でも個人マネーが大きく投資に回った事例は過去に何度かあったと思います。バブル経済のときとか、記憶に新しいところでは今回言及した2007年頃とか。問題なのは、リスクのとりかたがあまりにも無謀過ぎて、結果として、個人投資家が痛い目に遭って市場から強制退場というパターンになってしまっていることだと思います(もしかしたら、これは万国共通かもしれませんけど)。

例えとしては不適切かもしれませんが、投資を車の運転に例えれば、車の危険性や安全運転の仕方を十分に教えないでいて、車の運転を積極的にしろと言っているようなものなのかなと思います。


>>makotoさん

>リスクを重視している人間ははじめから株の世界には来ないという側面もあろうかと思います。

これはその通りだと思います。
投資の原則は、「自分が理解できないものには投資しない」ということですが、その意味では、あえて投資をしないで自分で理解できる預貯金にのみするという投資戦略にも妥当性はありそうです。


>>預金王さん

>ギャンブル場も多いし、それ以上に証券会社は山のようにあります。

そうですね。パチンコや宝くじといったギャンブル好きも多いように思います。

もし本当に日本人が投資嫌いなら、ネット証券のような新しい証券会社が登場することもなかったかもしれませんし、仮に登場しても経営が成り立たなくなっていたのではないかと思います。また、ローコストなインデックスファンドが続々と登場しているのも、個人投資家のニーズを汲んだものと思われますから、この点で考えても、実は日本人って投資好きなんじゃない?ということになりそうな気がしますね。


 
【2010/07/24 21:13】 URL | masa #.7tOqmoU [ 編集]


内閣府の調査(平成22年)では
元本割れの危険性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有に対して
83%の国民が保有しようとは全く思わないと答えてますがねー
【2011/01/19 03:15】 URL | 名無しさん #- [ 編集]

管理人よりコメント
>> 名無しさん

今回の記事の元ネタになった話というのは「米国の金融資産の分布格差がそのまま日本でもあてはまると仮定すれば」ということが前提となっているのですが、これは考えようによってはこじつけの理屈だと言えなくもないなと、今さらながら思っています。思うに、データというのは分析の仕方によって、いかなる結論でも導き出せるのではないかなあ、と。

平成22年度のデータに関して思ったのは、金融危機のおかげで大損した人が多いので、リスクのある金融商品を持ちたくない人が増えている解釈もできるかもしれないということです。そうすると、今回の記事のテーマである、「『日本人は株嫌い』という通説は正しくない」というのは正しくない」という見方もできますね。

あるいはもしかしたら、全体からすれば一部に過ぎない投資に積極的な人たちが、結果として平均値のデータを引き上げている可能性もありますが、真相はよくわからない・・・。

【2011/01/22 22:07】 URL | masa #.7tOqmoU [ 編集]


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「日本人は株嫌い」という通説は正しくない

今回は、よく言われる、「日本人は株式投資嫌い」というのは、実は正しくないという話です。今回の記事は、以前に私が書いた記事、「日本人に株式投資アレルギーが多い理由を考えてみる」においてコメントを頂... お小遣い稼ぎ【2011/03/26 18:09】

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