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Author:masa
1972年生まれの某中小企業勤務の独身男性サラリーマン。貧乏人からお金持ちを目指して奮闘中。貯金は手堅く、投資はリスクを小さく、というのがモットー。
なお、当ブログの更新は原則として不定期です(月に数回程度の更新になると思います)。

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貯金生活。投資生活。
「節約なくして貯金なし」「貯金なくして投資なし」を座右の銘とする管理人がお金と社会について語るブログ
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サラリーマンが金持ちになれない理由。そして会社が社員のものではない理由
今回の話題は、サラリーマンが金持ちになれない理由と、会社はなぜ株主のものであって、社員のものではないのかということについてです。この2つの議題は直接的には関係ないようにも見えるのですが、実際には非常に密接な関係にあるのではないかと私は考えました。

まずはサラリーマンという給料をもらう立場では金持ちになれない理由。これは簡単な話で、損益計算書を見ればわかります。損益計算書には様々な項目がありますが、大雑把にいうと、収入である売上高から様々なコストを差っ引いたものが利益ということになります。このうち、サラリーマンの収入である給料というのはどこに該当するのかといえば、コストの部分に該当します。サラリーマンにとっては収入である給料が会社側から見ればコストになるわけですから、企業が利益を上げるためには、この部分をできるだけ削減する必要があります。しかも、会社で使われる様々なコストのなかでも、人件費は相当な割合を占めますからなおさらです。このことから、「より優秀な人材をより安い給料で雇う経営者こそがよい経営者である」ということがいえます。例えば、雇用コストの高い正社員を減らし、その代わりに低コストの非正規社員を増やしたり、日本国内で人を雇うとコストが高いのでより人件費の安い海外で人を雇うとかいったことがその一例。また、企業がリストラすると株価が上昇するのも同じ理屈です。この事実が、労働者に支払うお金が単なるコストでしかないことを如実に表しています。サラリーマンという従業員という立場は、企業のオーナーである株主や、実際に経営を行う経営者の目から見れば、単なる使用人に過ぎないのです。ただの使用人に高いコストを払うような経営者は株主の利益を損なうことになるので、経営者失格です。


サラリーマン、つまり社員は単なる使用人であり、そしてそれはコストでしかない。これこそがサラリーマンという雇われ労働者の立場では金持ちになることのできない本質的理由だと言えます。


そして、このことから、なぜ会社が株主のものであって、社員のものではないのかということもわかります。要するに、社員という単なる使用人が会社を所有するのはおかしいという単純な話です。
では、もし会社が株主のものではなくて、社員が所有していていたらどうなるだろうかということを考えてみます。もし、会社が社員のものだったとすると、社員たちは社員自らの利益の最大化を図ろうとするはずです。即ち、限りのない賃上げ要求と待遇改善要求です。これを損益計算書の考えに当てはめて考えると、人件費の最大化を目指すということになります。そうなると、必然的にコストが増大し、利益が出にくくなります。また、会社は社員の利益最大化のために必要以上に社員に対して気を遣うようになり、業務は非効率化します。そしてやがて経営は立ち行かなくなるはずです。これは労働組合の強くなりすぎた会社の末路を考えればわかります。中でも一番わかりやすいのはJAL(日本航空)の例でしょうか。
また、当然のことながら会社は顧客のものでもありません。ゆえに、株主の利益を毀損してまで顧客重視するというのも間違いです。

ついでに書いておくと、「株主を重視し過ぎだ」という意味不明の話を真に受ける人がたまにいるので念のため書いておきたいのですが、株主というのはそんなに強い立場というわけでもありません。株主が受け取る利益というのは、企業が経営活動をした結果として最終的に残った利益だけです。株主が利益を受け取る前に、取引先への支払、債権者への支払、そして社員に対する給料の支払いは済んでいるわけで、株主の受け取る利益は、いわば単なる残りものに過ぎないのです。


さて、ここで、サラリーマンという立場では金持ちになれないという話に戻ります。もし、サラリーマンという社員という立場、労働者という立場では金持ちになれないのだとしたら、ではどうすれば金持ちになれるのか。基本的なことですが、お金を稼ぐには大雑把に言って以下の選択肢しかないと思います。



*儲かる仕組みそのものを考案し、それを実現できる人・・・・・・起業家

*他人の作った儲かる仕組み(会社)の中で、自らが歯車になって労働を提供し、その対価としてお金を受け取る人・・・・・・労働者

*儲かる仕組みを自分で作れるが、その中で、自らが歯車になって働く人・・・・・・自営業者

*自分で儲かる仕組みを作ることはできないが、他人の作った儲かる仕組みに出資し、利益の分け前を受け取る人・・・・・・投資家


この中で最も効率がいいのは、起業家と投資家ということになりますが、今回は起業を取り上げます。恐らく、本気で億万長者を目指そうとすれば、起業以外の選択肢は事実上存在しないからです(ちなみに、不動産投資は、言葉上では投資ですが、実際には起業の一種だと考える方が妥当だと思います)。しかし、起業という世界は、非常に厳しい世界です。起業に成功した人の書いた本を読むと、起業はいかにも簡単そうに見えますが、ここには生存者バイアスが働いています。成功するのは起業した人全体のごく一部だけなのですが、そのごくわずかな人たちが「私はこうして起業で成功した」という本を書いているから起業が簡単そうに見えるわけです。失敗した人は、敗軍の将は兵を語らずということで、表に出ることなく消え去っていきます。

とはいえ、本気で金持ちになろうとするならば、起業するしか道はありません。しかし、それは茨の道であることもまた確かです。
起業は、金持ちになる最も効率のいい方法であると同時に、一歩間違えれば破産に至る最も簡単な方法でもあります。下手な投資は浪費よりもタチが悪いものですが、下手な起業はむしろ下手な投資以上に危ういものです。どの道を選択するのがベストなのか。それは各自が自分自身の向き・不向きを考え、判断するしかありません。


最後に思ったことが一つ。今回の主要テーマは「サラリーマンが金持ちになれない理由」だったわけですが、考えてみれば、起業家や投資家とは異なり、サラリーマンは何のリスクもとっていないのですから、リターンが低いのは当たり前といえば当たり前ではありますね・・・。



テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

この記事に対するコメント

もっと単純に、月給とは1月分の生活費であり次の月を暮らすにはまた働くことを必要とする金額であるから。1月分の月給で1年食えるとなれば、労働者は働かなくなるからでしょう?

サラリーマンの立場については、日本独特の「会社は社員のもの・会社を創る主役は社員」という浪花節めいた考えが根強いですね。本当のことや冷徹な話を嫌う民族性と、過去の偉大な創業者たちが、慈悲の心を交えて社員を鼓舞した訓話が秀逸だったために、今でも件の考えを信じている人が多いのではないかな。



【2010/10/21 22:34】 URL | dd #mQop/nM. [ 編集]

資本家が頂点
>株主の受け取る利益は、いわば単なる残りものに過ぎないのです。

きちんと残ればいいですが、不正も多いようです^^;
債権者の方が立場が上?なのでしょうか・・
http://money.yahoo.co.jp/column/company/ead/celebrated/person4/080130_person4.html
>プロの投資家はむしろ負債ポジションにいようとする。例えば、銀行のお金を使って投資するような立場だ。それは、負債のほうが株式よりもリスクが小さいからだ。
【2010/10/21 23:32】 URL | 預金王 #- [ 編集]

コインパーキング
サラリーマンでもマネジメント職になると、かなりの収入になりますね。
ただ一般サラリーマンの給料は、業界の平均給与に横並びなのが普通でしょう。
いくら会社が儲かっても、ほんの少しボーナスが増えるだけです。
さびしいです・・・
まあ、どーんと給料を上げても、勤労意欲はそう変わらないと思うので、
仕方がないですかね。

あと金持ちと言うと、地主さんはいい商売ですね。
土地を貸しているだけで、お金が入ってくる。
これは良い商売です。不労所得です(笑)
今日もカフェでお茶してる時間、コインパーキングを利用しましたが、
800円も取られました(-_-;)
お茶代より高かったです・・・
うーん、良い商売です。
【2010/10/22 23:39】 URL | ろうちゃん #HfMzn2gY [ 編集]

管理人よりお知らせ
管理人より、お知らせです。
過去の記事に頂いたコメントへのレスは来週末にまとめて書きます。
今週は多忙につき時間がとれません。

【2010/10/23 22:27】 URL | masa #.7tOqmoU [ 編集]

管理人よりコメント
ちょっとだけ、記事の補足。当たり前ですが、社員も株を買うことで株主になることはできます。また、社員が会社を買収することも理屈の上ではできなくはありません。いわゆるエンプロイー・バイアウト(Employee Buy-Out、従業員買収)というやつね。これはかなり特殊なケースではありますけど。



>1月分の月給で1年食えるとなれば、労働者は働かなくなるからでしょう?

これはその通りです。サラリーマンというのは、給料で餌付けされているに過ぎませんからねぇ・・・。
ついでに書いておくと、雇い主側からすると、労働者が辞めてしまわない程度の可能な限り安い賃金で雇うのが合理的。逆に労働者側からすると、クビにならない程度に働くのが合理的。これが、サラリーマン根性の元になっているわけですね。しかし、このサラリーマン根性というやつは、合理的思考の結果に過ぎないわけですが。


>債権者の方が立場が上?なのでしょうか・・

普通に考えれば、債権者の方が上でしょうね。株主は残りカスしかもらえないんだもの。



>サラリーマンでもマネジメント職になると、かなりの収入になりますね。

ただし、優良企業に限る!・・・というのも確かですけどね。弱小中小企業の場合、たとえ役員クラスになったとしても、それほどの高給取りにはなれません。
ただ、たとえ大手企業であっても、サラリーマンという立場では、そんなに高給取りにはなれないのが普通です。もう廃止されましたが、かつて公開されていた長者番付に載るほどの高額なお金はもらえないのが普通だし、世界的レベルの本当の意味での資産家にもなれない。



>あと金持ちと言うと、地主さんはいい商売ですね。

確かに。
私の知る限り、金持ちになった人のパターンは2つしかありません。一つは自分で商売を始めたケース。そしてもう一つは不動産投資。不動産投資は、投資というよりも経営という側面が強いと思うので、これはやはり起業とみなした方がよさそうですね。株式投資・証券投資で金持ちになった人というのは、個人的に知っている範囲では一人もいません。もちろん、日本全体というレベルで考えれば、証券投資で金持ちになった人もいるのは知っているけれど、それは極めて少数派でしょうね。

【2010/10/30 17:30】 URL | masa #.7tOqmoU [ 編集]


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