プロフィール

masa

Author:masa
1972年生まれの某中小企業勤務の独身男性サラリーマン。貧乏人からお金持ちを目指して奮闘中。貯金は手堅く、投資はリスクを小さく、というのがモットー。
なお、当ブログの更新は原則として不定期です(月に数回程度の更新になると思います)。

最近の記事

ブログ内検索

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

月別アーカイブ

貯金生活。投資生活。
「節約なくして貯金なし」「貯金なくして投資なし」を座右の銘とする管理人がお金と社会について語るブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

防災の心理学について知っておこう
以前の記事の続編です。前回の記事はこちら。

集団同調性バイアスと正常性バイアスについて知っておこう

今回の記事の元ネタは、仁平義明編「防災の心理学」(東信堂)です。この本から、興味深いと思った部分を引用しつつ、コメントを書いていきます。



「防災の心理学」p.7より引用
-------------引用開始-------------------------------

 他の人には災害や事故が起こるかもしれないけれど、自分が実際に被害にあう確率は低いと考える傾向は、「楽観バイアス」と呼ばれている。「非現実的な楽観主義」、少しかたい表現では「相対的な不被災観」ともいわれる。
アメリカで竜巻による大被害を受けた町の住民の研究でも、楽観バイアスがみられている。あやうく被害にあうところだったが結果的にほとんど被害を受けていなかった住民では、それでもなお30%程度が自分は他の人よりも被害にあう確率が低いだろうという「楽観バイアス」を持ち続けていた。

-------------引用終了-------------------------------



この楽観バイアスというのは興味深い話です。考えてみると、阪神淡路大震災を経験した私自身もこの楽観バイアスを持っていることに気づかされます。私が楽観バイアスを持っている理由を自分で分析してみると、「前回の地震で生き残れたから」というものですが、当然のことながら、次に震災が起きたときに無事でいられるという保証はどこにもありません。つくづく、人の心というのは自分の都合のいいように考えるものだと我ながらあきれかえります。人間というのは、「他人はともかく、自分だけは大丈夫」だと思い込みたがるものなのでしょう。この楽観バイアスは、結果的に防災に対する意識の低下を招いたり、いざ災害に直面したときに適切な判断ができなくなるという事態を引き起こしかねないので、注意する必要がありそうです。



「防災の心理学」p.174より引用
-------------引用開始-------------------------------

<神話1>火災報知器が鳴れば、人はすぐに避難する。
<事実1>火災報知器が鳴っても、人はすぐに避難行動を開始しないで、次の情報を待つ。

(中略)

<神話2>人は災害時には、「出口」を探してそこから出ようとする。
<事実2>たいていの人は、「自分が入ったところから」出ようとする。

(中略)

<神話3>人は濃い煙を見たら、引き返そうとする。
<事実3>たいていの人は煙を見ても、そこを通って進もうとする。

-------------引用終了-------------------------------



上記の引用文は、「人は火災のときどんな避難行動をとるか」ということについて、避難行動について当然のように考えられてきた思い込み(神話)と、実際の行動(事実)について書かれたものです。
神話と事実を比較してみると、人間というものがいざというときに適切な行動をとれないということがよくわかります。<事実1>については、前回の記事にも私の経験談として書きました。恐らく大抵の人が、「本当に火事なのかどうか」という情報が来るまで、何の具体的行動もとらないだろうと思います。

<事実2>の「たいていの人は、『自分が入ったところ』から出ようとする」というのも、興味深い話です。そもそも、「自分が入ってきたところ」が適切な避難経路なのかどうかはわかりません。多くの人を収容する施設では、非常口があちこちに設置されているのが普通ですが、人は自分の入ってきた入り口以外には注目しないようです。

<事実3>の「たいていの人は煙を見ても、そこを通って進もうとする」というのは、一見すると信じがたい話ですが、どうやらこれが人のとる典型的な行動のようです。これは恐らく、どの避難経路が正しいのか判断がつかないことに加え、せっかく通ってきた来た道を戻ってしまうと、その分、脱出までの時間をロスしてしまうからではないかと思います。

この本からもう少しだけ引用します。



「防災の心理学」p.175より引用
-------------引用開始-------------------------------

われわれは「非常口」のあの緑色をした「人が駆けだしていく」独特のピクトグラムは見慣れているが、その先がどうなっているのか見たことはほとんどない。まったく未知の道に向かって逃げようとはしたくない。

-------------引用終了-------------------------------



どうやら、「非常口」と書かれた扉の先がどうなっているか見たことがないからそこを通って逃げたくない、という心理が働くようです。

ここから我々が学ぶべき点があるとすれば、普段、建物に入ったときに、どこに非常口があるのか、その場所をきっちりと確認する癖をつけることだと思います。百貨店等の大規模な商業ビルでは、非常口の場所を示すフロアマップがあるのが普通ですが、それをきちんと確認したことのない人が大半だと思います。

それにしても、つくづく思うのは、「人は非常時でさえも合理的に行動できないものだ」ということです。投資家であれば、投資家心理についてはよく知っていると思いますが、お金よりも大切な命を守るために、こうした防災の心理学についてもよく勉強しておく必要があります。防災というのは普段は意識しない、非常に地味なテーマです。しかし、普段の防災意識こそが自分の命を守ることにつながるということを考えれば、これほど重要なテーマは他にないといえるでしょう。



テーマ:お金の勉強 - ジャンル:株式・投資・マネー

この記事に対するコメント

>人は非常時でさえも合理的に行動できないものだ
否、非常時だからこそ合理的に行動できないのです。
合理的とは、ある条件に対し、適切な行動パターンを取ることでしょう。
しかし、非常時には非日常的な行動パターンを要求されます。
つまり、通常の行動パターンとは違う、別な行動パターンを要求されるのです。
残念ながら、即時にパターン変化を要求されるような急激な変化に対応するようには
人類、いや生物自体が、それほどの急激な環境変化を起こすような状況に度々遭遇して
こなかったことにより、即時対応能力を獲得してこなかったことが原因と考えられます。
しかし、人類(だけかどうかは分かりませんが)の特徴として、考えること、想像することができます。
いかにして、最悪な事態を乗り越えられるか、常に想像して防災に備えることが大事だと気付かされます。
>普段の防災意識こそが自分の命を守ることにつながる
正にこのことこそが、大事な事であると言うことなのです。
【2011/04/03 18:32】 URL | なめ #mQop/nM. [ 編集]

管理人よりコメント
>>なめさん

>いかにして、最悪な事態を乗り越えられるか、
>常に想像して防災に備えることが大事だと気付かされます。

そういうことでしょうね。
防災というのは非常に地味なテーマで、普段は忘れがちなのですが、万が一の時にはそれこそ一瞬の判断で生死が決まることもあるわけですから、普段からの意識付けがどうしても必要になってきます。

そのためには、災害という異常な状態に直面した際に人がとる典型的な間違った行動パターンに陥らないように、本来とるべき適切な行動をあらかじめ頭の中にたたき込んでおく必要があると思います。
 
【2011/04/10 14:36】 URL | masa #.7tOqmoU [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moneyfreedom.blog21.fc2.com/tb.php/520-2947cc4a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。